アイデアの引き出し方(アマゾンの仕組みから)
2022/02/27
アマゾンの仕組み
アマゾンでは、イノベーションのアイデアが出されるように以下の仕組みがあります。
アマゾンの「PR/FAQ」企画書
(1)イノベーションを検討するフレームワークの一つとして、アマゾンの「PR/FAQ」の企画書があります。
(2)これは、アイデアの段階で、①そのサービス、商品のピーアール文章を作る。②ピーアール時において、報道機関から顧客から聞かれる質問と、回答(FAQ)という形式で企画書を作るという方法です。
(3)企画書には、日付を記載し、時期についての特定が重要視されます。
タイミングを読み間違えればビジネスは成功しないからです。
(4)FAQとして、サービス、商品の概要、顧客とそのメリット、顧客が実際にこれを使ったときの感想(フィードッく)も記載されます
(5)谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」54頁以下
社員教育
(1)ほとんどの社員が、「PR/FAQ」企画書を書くトレーニングを受けてます。
(2)谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」77頁以下
イノベーションサミット
(1)1年に1度、参加者は、数日間、日常業務を離れて、チームを組んで、イノベーション提案をする機会を与えられるイベントがあります。
(2)谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」84頁以下
パワポ禁止、根回し禁止の会議
(1)イノベーションを審査する会議では、(会議前の)説明、根回しの禁止です。
(2)パワポ、箇条書、グラフ、図は禁止で、ワードの文書で3枚から6枚で提出しなければらない。
(3)意見は全て、散文で記載されなければならない。
(4)文書は事前に読むことなく、会議の場で読まれます。
(5)口頭での補足をしなくても、その文書をその会議で読むだけで説明できる文書がよい文書とされます。
(6)これらは、社内政治を排除する意味があります。
参考
谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」84頁以下
Sチーム
(1)上位組織として、イノベーションの推進チームの支援組織を作ります。
(2)組織は、過去のイノベーーション経験者で構成します。
(3)Sチームに、イノベーション提案の承認を受ければ、予算が権限を与えられ、会社の全面的なバックアップを受けれます。
ミッション
挑戦することを、ミッション、もしくは、企業の行動指針として取り入れる必要があります。
人事評価や、社員教育
(1) 挑戦することを、 人事評価や、社員教育の一環として組み込むことになります。
(2)部下の立場で上司を評価することも必要になってきます。
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