イノベーションの定義
2021/12/14
イノベーションの定義
イノベーションとは、新しい仕組み・考え方で、新しい価値・解決方法を生み出すことである。
イノベーションは、非連続性と、新しい価値を持つと定義してもよいだろう。
非連続性
既存の仕組み・考え方とは、連続性を持たないことである。
例えば、「うちわ」しかなかった時代に、「うちわ」の改良方法として扇風機を思い浮かべることはできない。
新しい価値
既存の仕組み・考え方と比べて、圧倒的な効用を持つものでなければならない。価値とは、顧客の問題を大きく助けたりすること、新しい解決を提案したりすること(潜在的にニーズの掘り起こし)、環境の改善を行う等の社会的意義を有したりすることです。
例えば、デジカメはフイルムカメラと異なって、写真を現像する必要なく、撮った写真を確認することを可能にした。
概念の作出
イノベーションは、既存の製品と異なるために、新しい名称がつけられる。
例えば、スマホは、携帯電話とは別の商品として名称を作れた。スマホは携帯電話ではなく、持ち出せるITツールである。
イノベーションのメリット
(1)イノベーションを実現すれば、新興企業が既存の大会社と互角に戦うことができる。
例えば、ネットフリックスがインターネットでのDVDレンタルを始めたとき、店舗型の既存会社は、自社のビジネスモデルへの影響を気にして、インターネットでのレンタルに素早く参入することができなかった。
もっとも、イノベーションにより市場を開拓した後には、後日競合が現れることは予想しなければならない。
先駆者として、ノウハウを蓄積させる。データ活用等により「強み」を維持する仕組みが必要になる。
(2)イノベーションにより、他社との差別化を図ることができる。
(3)イノベーションにより、新たな価値を生み出すことができる。
イノベーションのデメリット
(1)新しいビジネス、商品が受け入れられるかは不明である。資金や時間を無駄にする可能性もある。
(2)他社との距離感を大事して、半歩だけ特異なビジネス・製品を作って段階的に、サービス・製品を磨いていく手法もありえるだろう。
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