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夕陽ヶ丘法律事務所ブログ

KPIマネージメントの実例

2022/10/06

KPIマネージメント

 KPIマネージメントを考えてみましょう。

目標とモデル

1 目標

(1)集客、客単価、採用等の経営課題はいろいろあります。優先順位の高い課題を選びます。

(2)ここでは、目標( Goal )をラーメン屋の売り上げアップとします。

2 モデル化
  目標( Goal ) について、モデルを考えます。

     
 売上 = 客単価 × 人数

CSF

(1)改善策を複数リストアップし、かつ、現在の分析を分析した結果、コスパよく改善できる点、売り上げに直結するような改善点がCSFです。
(2)A店のお客に女性客が少ない。しかし、隣町には女性客を集めるのに成功している店舗がある。A店でも施策より女性客を増加することができると仮説を当てます。
(3)モデルを参考に、CSF(重要成功要因)を、女性の来店数と設定します。

KGI

(1)KGIは最終的な目標です。
(2)A店舗の月のお客の来店数は、4000人、売上は400万円でした。
(3)隣町のラーメン屋と同じことができるとすれば、女性客の来店数が10000人増えます。
(4)そこで、KGIとしては、1年後の月商を500万円(来店数5000人)と設定しました。

KPI

(1)KPIは、CSFの成績を端的に数字に示す指標です。
(2)女性客をカウントする方法として、男性用のお箸と、女性用のお箸を準備し、定員に男性のお客と、女性のお客に分けて、配るように指示しました。
 お箸の消費量で、女性の来店数を簡単に測定できるようにしました。

KPIのチェックポイント

(1)KPIの達成がKGIの達成に繋がっていること、KPIの達成に具体的な見込みがることが必要です。
  「売上 = 客単価 × 人数」のモデルによれば、女性のお客が増えれば、最終的に売り上げはあがります。
  隣町のラーメン屋を参考にしており、A店舗でも実現可能だと考えます。

(2)KPIは先行指標であること、努力可能であること、リアルタイムで測定できることが必要です。
  女性の来店数を毎月測定し、その推移をみれば、1年後の月商(KGI)を予想できます。
  女性の来店数の増加については、いくつか改善策があります。(そもそも、施策より女性客を増加することができるという前提で、CSFを定めました。)
  測定結果が1か月後に分かる状態であれば、次の施策を検討できません。しかし、お箸の消費量(KPI)は直ぐに結果が見えます。

(3)KPIの運用が過剰な負担にならないことが必要です。
  KPIの計算に時間やコストがかかると、それだけで手いっぱいになります。しかし、 お箸の消費量(KPI)はの確認には過剰な負担はかかりません。

(4)KPIの設定は一つが望ましい。あれもこれも、対策しても焦点が定まりません。改善をするなら1点集中して取り組まなければ上手くいきません。

PDCAサイクル

(1)KPIを測定するだけでは、業績は改善しません。
(2)A店では、毎月の女性顧客の来店数(KPI)を見ながら、施策を検討しました。
(3)女性客に直接、来店した理由を聞いて、導線の強化を検討しました。流行りの女性用メニューの開発もしました。女性は、SNSを活用しているということだったので、SNS始めました。
(4)A店では、月に1回会議を開いて、①先月までに各人がやったこと、②結果とその分析、③改善点の洗い出し、④来月までに各人がやることの約束をして、チームでの成績をあげる努力をしました。

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