ビジョン・パーパスの定め方
2021/08/31
ビジョン、パーパス
ビジョン、パーパスを定める目的は以下のものです。
(1)会社の方針を決めることができる。
我々(会社)が何者かを定め、経営者及び社員にとって進むべき指針となります。
(2)会社の判断基準を社員に伝えて、社員への権限移譲を可能にする。
会社が大事にする価値等を共有することで、これに基づいて社員が個々に判断することを可能にします。
(3)社員のモチベーションをアップさせる。
会社で働くことが「社会を変える。」ことや、「社会に貢献する。」ことに繋がることを説明することで、社員にとって会社に働く誇りを生み出します。
自社のアイデンティティ(行動指針)を見つけよう。
(1)会社は、気の合う仲間が起業する等から始まります。
初めから、ミッションやビジョンがある会社はありません。
(2)しかし、経営判断は毎日しているはずです。
この人を採用する・しない。商品の値段を上げるか・下げるか。
「我々は(わが社は)○○なので、〇〇を選択しよう。」この〇〇の集まりが、アイデンティティです。
ちゃんとメモをとって集めればきっと見つかります。
(3)これを集めれば、行動指針が決まります。
行動指針の先にあるミッションを定めよう。
(1)ミッション
ミッションは社会を変えるものでなければなりません。
ミッションは簡潔な文章でなければなりません。
例えば、グーグルの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすることだそうです。
弊所の使命は、中小企業としての経営課題に全力で取り組んで、その成功も失敗も他の中小企業に共有することです。
「みんなのために、みんなに代わって、みんなより先にころんでみせます。」
王道(経営書に書かれていること)をフルスイングでチャレンジし、皆さんにご報告します。
チャレンジとリスクヘッジのバランスを取れたアドバイスをする法律事務所を目指します。
もちろん、法律事務所としては、いろいろな弁護士をよく知る人から選ばれる法律時事務所を目指しています。経営努力を重ねる法律事務所は、(いろいろな弁護士をよく知る人から)選ばれる法律時事務所であるはずです。
(2)行動指針
弊所の例では以下のようなものがあたります。
例 経営書を読みましょう。そして、実践してみましょう。
例 マニュアルを作りましょう。改善しましょう。
行動指針を愚直に守れば、ミッションを達成できることが必要です。
行動指針に基づいて、経営判断をしよう。
(1)経営判断をするときには、常に行動指針に基づいて判断する必要があります。逆に言えば、経営判断の際には、行動指針の言葉を使って結論を説明する必要があります。
(2)行動指針等を社員の評価に連動させる方法もありますが、弊所では以下の方法を取っています。
参考
(1)並木 裕太 「ミッションからはじめよう!」
ビジョン、ミッションの定め方が記載されている。
(2)谷敏行「Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム) イノベーション量産の方程式」96頁以下
実際に、ビジョン(行動指針)をどうやって、経営判断に活かすか、参考になります。