1on 1ミーティング ビジョンの運用・行動指針の浸透
2021/12/29
1on 1ミーティング
(1)週に1回、上司が部下と直接話す時間を30分程度とります。
(2)1on1 ミーティングでは、上司は9割、部下の話を聞くことに徹します。
以下は、私見となります。
ビジョン・行動指針の共有
(1)そもそも、上司自身が社員としての行動指針を明確に把握していることが必要になります。
(2)その行動指針を守ることが、ビジョンに直結することが必要です。
ビジョン(仮説)
(1)仮説
弁護士は、他人の失敗(訴訟・紛争)を経験している。弁護士事務所も中小企業である。弁護士は失敗のデータを持っておりリスク算定能力がある。その弁護士が中小企業の経営者としてチャレンジして、その結果をフィードバックさせることができれば、中小企業の発展、そして、日本経済の発展に資するはずである。
(2)仮説
弁護士は職人気質である。弁護士事務所を中小企業として位置付けて経営努力できる人は少ない。とことん、経営努力にこだわれば、食うには困らない。
(3)仮説
法律の分野はまだまだ、IT化が進んでいない。リーガルテックに取り組めば、社会に貢献できる分野はまだまだある。
行動指針
いつも大事にしている言葉、社員のここが素晴らしいと思っている点などをあげてみましょう。行動指針が出てくるはずです。
(1)メンバーの条件
お人好しであることが必須です。
何事にも前向きであることが必要です。
とりあえず、やってみようと考える姿勢が大切です。
(2)仕事
お客さんの迷惑にならないなら、とりあえず、やってみよう。経験を積もう。
分からないことは、専門家に電話して聞いてみよう。
お客さんの迷惑にならない書類はノーチェックで出してもよい。
書類は一週間以内に作ろう。
問い合わせには、2時間以内返事しよう。
相手方代理人、相手方当事者にも敬意を払おう。
失礼な態度をとられても、感情的に返さない。(交渉術として、怒ることはあるが。)
(3)仕事のクオリティーアップ
説明文書を作ろう。
マニュアルを作成、改良していこう。
デザイン業務(ロゴ、名刺、封筒)は自分でやってみよう、作ってみよう。
(4)自己研鑽
経営書は読もう。
久しぶりに受けた種類の案件については、本を一冊買って、判例をアップデートしよう。
法律雑誌、経営雑誌を毎月読もう。
専門家の勉強会に参加し、幹事等を引き受けよう。
(5)20%ルール
週に1日は、現場の仕事以外の仕事(緊急ではないが、重要な仕事)をしよう。
(6)改善にはお金を出そう。
経営課題については、専門家を呼んでチャレンジしてみよう。
HP、封筒、名刺、内装等、お客さんの目に映るものには、力を入れよう。
(7)IT活用
噂のITツールはどんどん試して使ってみよう。
噂のIT関連の本は買ってどんなツールか知ろう。
エクセル、パワポ、キャド、イラストレーター、マクロ等ITツールは勉強しよう。
(6)社会への発信
新判例、新しい法律がでたら、HPで発信しよう。
悪質業者は、名指しで注意を呼びかけよう。
よくある問い合わせについては、HPに書いてみよう。
力をいれていく分野については、雑誌や勉強会で勉強した内容をHPで書いてみましょう。
HP、メルマガ、FB、マイビジネス等に情報発信ツールにも力を入れよう。
指針を示し、部下に考えもらう。
(1)行動指針を明示し、部下がそれにそって思考できるように誘導する。
部下
〇〇はどうしたらいいですか。
上司
弊所では、「お客さんの迷惑にならない書類はノーチェックで出してもよい。」というルールがあります。
これは、仕事のスピードをアップさせるのと、自分で作業を進めていってほしいからのルールです。このルールで考えれば、どうすればいいでしょう。
部下
この書類は、〇〇に分類されますか。そうすると、私の責任で出してよいですか。
上司
そうですね。そうしまよう。
上司が手本を示す
(1)上司から、HP記事を書いたことや、先週読んだ経営の本の話を軽くしてもよいでしょう。
(2)1on1 ミーティングでは、上司は9割、部下の話を聞くことに徹しなければなりません。
しかし、1分間ぐらいなら、自慢しましょう。