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夕陽ヶ丘法律事務所ブログ

ノーレイティング(人事評価の廃止)

2022/09/10

ノーレイティング(人事評価の廃止)

 アメリカでは、人事評価をしないという動きがあります。

人事評価と納得度

(1) 人事評価は、会社の貢献度が高い人を適正に評価する仕組みです。
(2) 人事評価をするには、大変なコストがかかります。ビジネス環境が変われば評価項目を変更しなければなりません。また、客観的な評価には限界があり、管理者の評価を調整する等の対応まで必要になっています。
(3) しかし、どんなにコストをかけても、結局、評価の高い人は評価について満足するし、評価の低い人は評価について満足しない、という結論は変わりません。
(4) だったら、人事評価など辞めてしまおうという考え方が出てきます。

ビジネスのスピードアップ

(1)ビジネスのスピードに、評価制度が追いつきません。
(2)ビジネス環境が変われば評価項目の変更が必要ですが、評価項目をいちいち変更することができません。

プロジェクト(チーム)の重要性

(1)コラボレーションの重要性、プロジェクト(チーム)の重要性が増してきました。
(2)他人が成績をあげるのを手伝ったり、逆に、他人に助けてもらったりすることをどう評価するかという問題がでてきます。
(3)プロジェクト(チーム)では、欠点もあるが長所もあるとがった人材が活躍します。しかし、既存の評価項目では、こういった人材を評価することはできません。

チャレンジの重要性

チャレンジの重要性が増してきました。成果がでるのに何年もかかる仕事や、成果が出るか分からない仕事も、既存の評価項目では、評価することが困難です。

ノーレイティング(人事評価の廃止)と、賃金の決定(その1)

(1)一つは、マネージャーに予算を渡して、マネージャーが部下の賃金を決定するという方法です。
(2)経営者はマネージャーとの間で、組織の目標とする成果と、そのためのコスト(人件費)が話し合われ、計画が作られます。
 マネージャーは、その計画に基づいて人事権を活用して、部下をマネージメントします。マネージャーが部下の給与を決め、かつ、解雇等の権限を持つわけです。
 そして、マネージャーも経営者から、約束した計画を達成できたか、査定されます。
(3)このような方法で、経営者が作成したビジョン・事業計画を社員の行動指針に反映させ、かつ、スピーディーな意思決定が行うことができます。

ノーレイティング (人事評価の廃止) と、賃金の決定(その2)

 もう一つは、プロジェクト(組織)単位で査定し、メンバーの査定にそのまま使うという方法もあります。

ノーレイティング (人事評価の廃止) と、賃金の決定(その3)

(1)もう一つは、職種ごとに「仕事と賃金」を定めた職務記述書を作ります(職務記述書)。
(2)1年目は〇円、2年目は〇円と5年目までは、熟練度によってスキルアップすることを前提に賃金を決めて機械的に適用します。(もちろん、ローパフォマーの場合には昇給のストップをする。)
(3)管理職その他の上記の職種も、 職種ごとに「仕事と賃金」を定めた職務記述書のとおりにあてはめます。
(4) 市場原理にて仕事の給与が決まります。その後の社員の成績は、その仕事を遂行するのに問題があるかどうかだけです。難しい評価基準は必要ありません。

ノーレイティング (人事評価の廃止)と、後継者(経営者)育成

(1)人事評価と、後継者(経営者)育成を分けて考えることになります。
(2)会社は、人材(経験、能力)の見える化するシステムを作り、幹部候補者を見つけて、会社が幹部候補者にアクセスしてキャアリアパスを指導する等の計画的な関与が必要になります。

ノーレイティング (人事評価の廃止)と、ローパフォーマー対策

(1)ノンレーティング(人事評価の廃止)だとしても、ローパフォーマーは一見して分かります。
(2)ローパフォーマーの支援や、最終的な処分については、人事評価と別に考えることになります。

ノーレイティング (人事評価の廃止) を成立させる仕組み

(1)基本的には、マネージャーと部下の1on1(週に1回、上司が部下と直接話す時間を30分程度とること)を大切にしていきます。
(2)マネージャーは、部下に対し仕事の評価を絶えずフィードバックし、信頼関係の構築や、会社の方針と部下に期待される役割、会社の立場から見た評価を伝えます。
(3)スマホ等を使って1on1の結果を議事録で残せる等のツールを利用します。
 これらの記録があって初めて、マネージャーによる適正な評価が可能になります。
(4)部下もマネージャーを評価して、マネージャーの適性を評価する制度も必要です。
(5)複数のマネージャーが評価する。360度評価を導入して評価のバラツキを排除する制度や、評価内容を部下が見れる仕組み等も必要になってきます。

参考

 松丘 啓司 「人事評価はもういらない 成果主義人事の限界」

 ノンレーティング(人事評価の廃止)に分かりやすくまとめてあります。

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