対話(ダイアログ)(2)
2022/08/23
対話(ダイアログ)
(1)対話(ダイアログ)は、立場・意見の対立を前提しながらも、その相違を乗り越えて問題を解決するための話し合いです。
(3)メンバー間で指示が伝わらなかったり、メンバー間の価値観が違うと思ったり、根はいいやつだが困ったやつだと思ったときに、対話を試みるのは良い点です。
対話のテクニック
共通点を明確にする。共通の目的を設定する。
「ある伝達ミスが起きた起きたとして、こういうミスをしないためにはどうしたらよいか、一緒に考えよう。」というスタンスで共通の目的を設定する。
お互いの思い込みを明確にする。
(1)自分が思っていることを率直にフィードバックすることが大切です。
(2)同じく、相手が思っていることを聞くことが大切です。
(3)できれば、中立者として見守ってくれる人がいる方がよいでしょう。
話し合いのルールを設定しましょう。
(1)話し合いの際に、トラブルにならないために、相手に敬意を払った言葉を使うこともルールです。
(2)人は責任を他人に転嫁しがちです。「なぜ、ミスが起きたのか。」という質問に対し、「私は悪くないと思っています。」という身勝手な発言(身勝手だとこちらが思う発言)が飛び出したとしても、その考え方を攻めてはいけません。
「責任を議論するのではなく、お互いにどういう手順を踏めばミスが起きなかったのか。二度と起きないようにルールを設定するとしたら、どうすればよいのか、考えましょう。」という形で進めましょう。
辛口のアドバイザーを探しましょう。
(1)第三者に、相談してみましょう。
(2)あなたの意見に賛同する意見ではなく、「こうするべきだったのではないか。」と意見をくれるアドバイザーを探しましょう。
お互いの結論が異なった理由(立場)の違いを明確にしする。
(1)どちらの意見が正しいのか、を議論しても決着はつきません。
(2)「なぜ、相手はそのように考えたのか。なぜ、自分はそのように考えたのか。」をお互いに意見交換しましょう。
(3)結論の違いを前提にして、結論が異なった理由を探してきましょう。その中で一致を点を見つけれるかもしれません。
「●●さんが、Aだと考えた理由を教えてくれませんか。」
・・・
「●●さんの考えは分かりました。私が〇〇だと考えた理由は聞いてもらえますか?」
・・・
お互いの立場・メンタルモデルの違いを前提に具体的な解決策を考える。
お互いの立場・メンタルモデルの違いを前提に具体的な解決策を考える 。
「●●さんと、私では、△△が一致し、××が一致しないのですね。」
・・・
「今回は、 する、ということではどうでしょうか。」
(「べき」論だけで話をしない。)正論で話をしない。
(1)相手の成長スピード、理解スピードを考慮して、一つ一つの成長に注目しましょう。
(2)正論や、善意の発言は、相手を追い詰めるところがあります。
(3)「相手のことを思ってアドバイスしたのに。」とは考えずに、相手の成長スピードを見切れなかったことについて反省が必要です。
違いを活かす。一緒に仕事をする。
(1)お互いの強みを洗い出し、これを活かせる仕事を一緒にしてみましょう。
(2)お互いに尊敬できる関係が構築できるはずです。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年9月号31頁
ハーバードビジネスレビュー2022年9月号40頁
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