心理的安全性
2022/05/05
心理的安全性
(1)組織内で、目標のためにメンバーが率直な意見を言える環境を心理的安全性といいます(正確な定義ではありません)。
(2)グーグルが生産性の向上に役立つと発表し、注目されている職場の心理状態です。
信頼関係を構築するルール
話しやすさ
(1)メンバーが意見を言えば、その当否に判断する前に、「面白い意見ですね。」等、意見を述べてくれたことについて肯定的なリアクションを返しましょう。
(2)メンバーの意見について経験不足や、力不足を感じたとしても、直ちに指摘してはなりません。その意見について活かせる部分を探したり、本人にその意見を出した意図を聞き、「●●すればよくなるかもしれないので、その点は調べてほしい。」と保留にしてもよいでしょう。
(3)メンバーがミスを告発してくれたら、まずは、勇気を出して告発してくれたことにお礼を言いましょう。決して、慌てたり、感情的になってはいけません。
(4)メンバーが「●●について知らない。」と言ってくれたら、「よく質問してくれました。私の説明が不足していました。」と、肯定的なリアクションを返しましょう。
助け合い
(1)部下が相談してくれば、十分に時間をとって相談に乗りましょう。
(2)定期的に、上司から部下に声をかけて進捗を確認し、疑問点や、仕事の停滞があれば、仕事の割り振りを直す等の適切な対応を行いましょう。
(3)社員は相互に、他の社員の助けを求める声には、立ち止まってこれを聞く義務があります。
(4)「ありがとう。」という言葉を声に出して言いましょう。
参考
石井 遼介「心理的安全性のつくりかた」
心理的安全性と高い目標
(1)心理的に安全な組織とは、アットホームな職場のことでも、誰にも注意されない組織ではありません。
(2)メンバーが率直な意見を交換して高い目標を達成することもできます。心理的安全性は、高い目標設定と矛盾しません。逆に、高い目標設定をするためには、メンバーが知恵を出し合って難易度の高い仕事を遂行すること(心理的安安全性)が不可欠です。
心理的安全性を構築する方法
ビジョン、行動指針
心理的安全性を構築することも、ビジョン・会社の行動指針にすべきです。
人事評価や、社員教育
(1)心理的安全性を確保することを人事評価や、社員教育の一環として組み込むことになります。
(2)部下の立場で上司を評価することも必要になってきます。
« 前の記事
組織開発は、経営者の意思を伝えることから始まる次の記事 »
1時間当たりの賃金(残業代の計算)