ご質問・ご相談などお気軽にお問い合わせください。

TEL 06-6773-9114

FAX 06-6773-9115

受付時間 : 平日10:00 ~18:00 土日祝除く

夕陽ヶ丘法律事務所ブログ

月平均所定労働時間

2022/05/08

残業代の計算

(1)残業代は、以下の計算式で計算します。
 未払いの残業代=
 1時間当たりの賃金 × (時間外の)労働時間 × 割増率 - 既払いの残業代

(2)1時間当たりの賃金は、以下の計算式で計算します。
 1時間当たりの賃金 = ①割増賃金の基礎となるべき賃金÷②月平均所定労働時間

月平均所定労働時間

(1)月平均所定労働時間は、残業代を計算するための、1か月あたりの平均の労働時間をいいます。
(2)年間の所定労働時間を計算して、この数字を12か月で割ることで計算されます。
(3)なお、所定労働時間とは、「会社と社員が働くことを約束した時間」という意味です。

月平均所定労働時間の上限

(1)週の法定労働時間は40時間です。
(2)うるう年では、366日÷7日×40時間=2091時間
 2091時間÷12か月=174.28時間
それ以外の年では、うるう年では、365日÷7日×40時間=2085時間
 2085時間÷12か月=173.80時間
(3)したがって、1か月あたりの労働時間は上記が上限となります。上記を超えた場合には、上記の数字が月平均所定労働時間となります。

所定労働日数からのアプローチ

(1)雇用条件通知書に「土日と祝日が休み、年末年始、夏季休暇あり」もしくは、「土日が休みで、祝日は出勤日、その他会社が定める日を休み」と記載されるなど、1週間単位の出勤ルールが決まっていることが多いでしょう。
(2)問題になるのは、年末年始、夏季休暇が何日と保障されているかです。
(3)実際の年末年始の休みをカウントする。もしくは、会社が「年末年始の休みは2日である。」と主張し、社員が特にこれを争わなければ、それで年間の所定労働日数(会社と社員が働くことを約束した日)が決まります。

年間所定労働日数の一例

1 前提
 ある会社の休みは、土日祝日は休みで、年末年始の休み及び、夏季休暇はないものとします。

2 計算方法

(1)例えば、令和3年(令和3年1月1日から令和3年12月末日)のカレンダーで確認すると、祝日は15日、土日は104日なので、土日祝日は119日です。・・・②
 令和3年は閏年ではなく、365日です。・・・①

 年間所定労働日数は、①-② =246日・(・・③)となります。 

(2)1日の所定労働時間(1日働くと約束してた時間)が8時時間(・・・④)であるとすると、
 
 年間所定労働時間= ③×④=1968時間(・・・⑤)

 月平均所定労働働時間 = ⑤÷12か月
            =164時間となります。(・・・(ア))

年間の出勤日からのアプローチ

(1)「年間の出勤日は、230日なので、これを年間所定労働日数と計算すべきである。」という主張がされることがあります。
(2)確かに、(出勤する約束だったが休んだ日)欠勤日もなく、(出勤する約束ではないが、出勤した日)終日出勤もなければ、確かに、「年間所定労働日数とカレンダーの出勤日は一致する。」はずです。しかし、そうである保障は何もありません。
(2)カレンダーを見ていると一定の法則を見つけることが来出ることがあります。そのような場合には、このようなアプローチで、所定労働日数(会社と社員が働くことを約束した日)を推察することはできますが、あくまで推察するものでしかないことに注意が必要です。

給与計算でよく使われる「月平均所定労働時間」

(1)給与計算をする場合、月平均所定労働時間については、休日を多めにすると160時間/月、休日を少なくすると173時間/月で計算することが多いです。
(2)160時間/月は、(ア)を参考に切りの良い数字を使っているだけです。
(3)173時間/月は、以下のようにして計算した数字です。
  52週/年 × 40時間/週  ÷ 12か月  = 173時間/月
(4)給与計算する場合には、どちらの数字を使うことが多いです。最終的な金額の差が大きくないことや、年末年始や夏季休暇について明確に定まっていないことが多いからです。

Contact.お問い合わせ

    ※個人情報の取り扱いについては、プライバシーポリシーをご覧ください。