自信が持てない部下を励ます方法
2023/01/06
マネージメント
(1) 人が仕事をしないときに、理由は二つです。①やる能力がないのか、②やる気がないのか、どちらかでです。
(2)マネジャーが部下のパフォーマンスを向上させるのに必要なことは、①教育訓練を行う、②モチベーションを上げることです。
(3)しかし、自信が持てない部下への励ましは、有益な方法でないそうです。
「自己否定の内なる声」に対し、励ましてはならない
(1) 自己否定の内なる声は、客観的な根拠に基づくものではない。傷付くことや失敗することに対して人間が本能的に頂く過剰な恐怖感であり、他人から「大丈夫」と説明されても、恐怖が和らぐわけではない。
(2) また、ほめたりすることで、自信喪失を緩和できたとしても、いつでも第三者がサポートできるわけではないので、自分の力で何とかする方法を探す必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2023年2月号110頁
①感情
部下の感情を受け入れる
(1)部下としては、自分のスキルを磨くことになるとは感じながらも、失敗を恐れているかもしれません。そもそも、自分の不安を整理できていない可能性も高いでしょう。
(2)「〇〇の仕事について、どんな不安を感じるのか。」「〇〇の仕事について、後回しになっている理由は何か。」と質問して、部下の気持ちの整理を手伝います。
(3)「なるほど、その感情は、怒りかな。悲しみかな。不安かな。傷付いたのかな。恥ずかしいのか。」「その強度は10段間でいうとどれくらいかな。」
(4)負の感情について、名前を付けて、強度を明確にすることで、部下が感情を受け入れるのを手伝います。
②捉え方
リバースプレインストリーミング
(1)失敗を想像してもらって、そのリスクを受け入れてもらう方法です。
(3)「失敗しても、リスクは〇〇だけです。そうなったとしても、命じたのは私です。」と失敗のリスクを明確にして、責任をもってあげましょう。
リフレーミング
(1) リフレーミングとは、物事を見る視点を変えて、ポジティブに解釈できる状態にすることです。
(2)「今回の仕事は文書を書く仕事です。」「文書を書く仕事で、逆に〇〇さんが、簡単にできてしまう仕事は何ですか。」「この仕事と共通点はありますか。」
小さな目標点を決める。
(1)不安の原因になる刺激に段階的に触れることで、不安を消していく方法があります(暴露療法)。
(2)仕事を分解して、「本日中に〇〇までやりましょう。」と最初の一歩を決めてしまいます。
(3)期限を本日中として、本日中にできる仕事を分解します。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年11月号120頁
« 前の記事
判例(納骨堂の使用契約の途中解除)次の記事 »
納骨堂の経営者が、光明殿から梅旧院になりました。