【弁護士としての研鑽】記録を読むとき
2023/03/02
新人弁護士と事件記録
(1)新人弁護士の場合、事件の全体像がなかなか見えません。
(2)事件処理の初期の段階では、最終的な流れを予想して証拠収集や、ヒアリングをする必要があります。
(3)そこで、いきなり事件を最初から任せるのではなく、途中の事件に加わるように言われることがあります。
薄い本
事件に関する短い薄い本を一冊読んで、全体的な知識を確認してください。
判例・法律知識
(1)準備書面でいろいろな判例が引用されていることがあります。しかし、どの判例が本当に重要なのかを見極めるのは難しいでしょう。
(2)そこで、論点(試用期間満了による解雇が認められるか。)や問題となる法律概念(例えば、有期雇用)に注目して下さい。裁判官が執筆した専門書を読みこんで、その論点をチェックします。そこで、裁判官が引用している判例は当然重要な判例ですから、その判例をチェックして調べて下さい。
仕事をするうえで必要な知識を勉強する
(1)仮に仕事をするうえで、これらの知識の取得をしてもらわないと、何も仕事をおねがいできません。
(2)まずは、記録を読んで、必要な法律知識を確認して下さい。
専門書をカバンに入れる
(1)専門書をカバンに一冊入れておきましょう。
(2)移動時間、隙間時間を有効に活用して下さい。
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