相続財産の探し方(通帳の見方)
2022/06/12
通帳の見方
(1)相続手続等において、通帳のお金の流れから、財産を探したり借金を探したりします。
(2)その際のコツをお伝えいます。
電気、ガス、水道、家賃、携帯電話の支払い
(1)電気、ガス、水道、家賃、携帯電話の支払いをチェックします。
(2)人間が生活するのに必要な支払の痕跡がないことは別の通帳が存在することを推察させます。
年金・給与の振り込み
(1)年金、給与の振り込みの有無を確認します。
(2)人間が生活するのに収入が必要です。この入金がないことは別の通帳が存在することを推察させます。
(3)収入金額を確認します。毎月の生活費を聞いて、収入と支出が一致するかをチェックします。これが一致しない場合には、別の通帳が存在することを推察させます。
(4)住宅ローンの支払いを確保する等の目的で、会社に頼んで給与を二つの口座に別々に入金しているケースもあります。源泉徴収票で、給与明細と、入金額を確認する方法がよいでしょう。
借金の捜索
(1) 銀行や、金融機関名義で引き落としがあれば、借金の返済を疑います。
(2)例えば、毎月決まった時期に決まった額の引き落としがあれば、そのお金を何に使っていたのか調べるべきとなります。
(3)借金を疑う場合には、信用情報機関に問い合わせを行います。
財産の捜索
(1) 5000円ぐらいの生命保険は掛け捨てだと思われます。
(2) 1万円を超える生命保険は貯蓄側の可能性が高いです。
(3) 毎月の引き落としの内容をチェクし、積立型の金融商品ではないかチェックをします。
郵便物のチェック
(1)例えば、株式を持っていれば株主総会の案内が、通帳を持っていれば利息の案内が届きます。
(2)借金があれば、請求書が届いているはずです。
(3)被相続人が死亡していることを告げると転送届を受け付けてもらえません。その点を黙って転送届を出せば郵便物からこれらが判明することがあります。
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