ビジョナリーカンパニー1
2022/05/31
ビジョナリーカンパニー
(1)「ビジョナリーカンパニー」は、経営書の中でも有名な書籍の一冊です。
(2)ビジョナリーカンパニーシリーズは何冊も本が出されています。
私見にはなりますが、「ビジョナリーカンパニー」「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」「ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則」は特にお勧めです。
ビジョナリーカンパニーの特徴
(1)例えば、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」では、株価を基準に飛躍を遂げた企業と、飛躍前に同基準だった企業と比べて比較して、飛躍した企業の共通点を探って分析した結果が記載されています。
理論からスタートするのではなく、成功した企業、失敗した企業の特徴から、理由(理論)を探していく点に特徴があります。
(2)分析結果が解説されていますが、複数の企業の共通点を一つの概念で表現しているために、抽象的な表現が使われおり、その概念の具体的な内容を実現する方法については、他の理論で補完する必要があります。
(3)したがって、私見を踏まえながら「ジム・コリンズ(著) 山岡洋一(訳) 「ビジョナリーカンパニー」の内容を解説します。
1 一貫性
(1)「偉大な企業になるための仕組み」とは、「目標を定めて、メンバー全員が全力で一つの方向に突き進むための仕組み」(一貫性を維持する仕組み)です。
以下の仕組みは、これを支える仕組みです。
2 社運をかけた大胆な目標
(1)ビジョンを実現するために試行錯誤するのであり、その目標となるビジョンが必要です。
(2)日々の業務の工夫により、その場所でたどり着けることを説明するビジョンが必要です。
3 従業員エンゲージメント
(1)ジム・コリンズ(著) 山岡洋一(訳) 「ビジョナリーカンパニー」 では、偉大な会社の特徴として、「カルトのような文化」という言葉が使われています。 社員が少なからず、ビジョン(会社)に心酔できることが必要だと理解してよいでしょう。
(2)日々の業務の工夫が、積もり積もれば、大きな社貢献になる(社会的意義を果たせる)ことを説明するビジョンを設定し、会社がそのビジョンどおりに一貫して運営されていれば、社員は仕事に全力を尽くすことに幸せを感じれます(従業員エンゲージメント)。
(3)社員が進んで全力を尽くす環境が必要です。
4 大量にためしてうまくいったものを残す
(1)リーンスタートアップとうい考え方では、商品を一定程度完成させれば、リリースし、顧客の反応の見ながら、改良を加えて完成させていく手法をとります(リーンスタートアップ、アジャイル)。
(2)スピードを意識して、試行錯誤を奨励することを、会社のビジョン(行動基準)に取り入れることになります。
5 生え抜きの経営陣
(1)企業が一貫性を保つには、生え抜きの経営陣が必要です。
(2)さらに行けば、企業としては、しっかりとした後継者教育が必要になってきます。
6 決して満足しない
高い目標設定、挑戦する社風を会社のビジョン(行動基準)に取り入れることが必要です。
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