リーンスタートアップ、アジャイル
2022/09/03
リーンスタートアップ、アジャイル
商品を一定程度完成させれば、商品の販売(サービスの開始)を行い、顧客の反応を見ながら、改良を加えて完成させていく手法です。(リーンスタートアップ、アジャイル)
完璧な事業計画との違い
(1)供給量が不足し、「良いものを作れば売れる。」市場では、「計画的な製造」の方が適しています。
(2)大量生産するのであれば、人、金、資源を計画的に運用した方が、コスト削減も可能です。
分業を進めて熟練者の育成も可能です。
(3)リーンスタートアップ、アジャイルの手法では、場当たり的な側面もあり、無駄が生じる可能性があります。
イノベーション、消費者ニーズが複雑な市場
新しい市場を狙う場合や、市場ニーズが読み切れない市場では、いろいろ試して正解を探すしかりません。このような市場では、リーンスタートアップ、アジャイルの手法が有効です。
無計画とは違います
(1)「リーンスタートアップ」「アジャイル」は未完成でも販売する、という意味ではありません。
(2)「お客様のニーズを聞いて、スピーディに商品を改善していく。」そのことを前提に、商品を設計する、企業の組織を設計するということです。
(3)「メリットデメリットを評価する十分なデータが集まらなくても、やってみる。」「その代わりに、進行中の状況については、モニタリングして、計画の中止、変更をスピーディーに行う。」という形で理解してもよいでしょう。
(4)例えば、大きな仕事を分割して、一つ一つの商品、サービスとしてリリースして、先に部分的にも、その有効性を確かめる、という応用例もあるかもしれません。
(5)しかし、数打てば当る方式ではダメです。一貫したチャレンジであることが必要です。
仮説の設定、指標を設定、お客様のニーズを数字化する仕組みも必要です。
組織
(1)上が決めて現場が動くのではなく、現場の意見が重視され、それが会社の意思決定に反映される仕組みが必要です。
(2)現場の意見がバラバラでは、組織がまとまりません。トップが全体的な方向を示すこと、そして、社員がこれを理解して、現場で判断する仕組みが必要です。エンパワーメントと親和的です。
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