D2Cブランド
2022/06/15
D2Cブランド
(1)D2Cとは、 「Direct to Consumer」という意味です。
D2Cは小売店等を通さずに自社のECサイト等を通じて、商品を消費者に直接販売するビジネスです。
(2)D2Cブランドとは、商品・サービス等を開発して、SNS等で情報発信してファンを作り、自社のECサイト等だけで商品を販売するメーカー(ブランド)です。
D2Cブランドの特徴・メリット
(1)D2Cブランドは、小売店を持ちません。
(2)D2Cブランドは、小ロットからの販売ができ、商品の開発スピードが速いです。
(3)D2Cブランドでは、SNS等を活用してプロモーションをするので、宣伝費を削減できます。
(4)D2Cブランドは販売店のコストを削減できます。
(5)D2Cブランドは、商品を作って販売し、その結果(購入層、価格帯)から、顧客ニーズを把握するリーンスタートアップと親和的です。
D2Cブランドを成功させるポイント
D2Cブランドを成功させるポイントは以下のとおりです。
顧客に寄り添う(顧客体験を大切にする)
ニッチな分野の商品・情報を提供する。
本音でよいと思う商品・情報を提供する。
顧客からの意見を集めて、素早く製品開発に活かす。
継続的な商品の改善・改良
D2Cブランドの強みの一つはSNS等を通じて、顧客からダイレクトに情報を収集できることにあります。
ライバルの追随もあります。顧客からの意見をヒアリングして圧倒的なスピードで商品開発を行う必要があります。
販売ルートの拡大は慎重に考える。
アマゾン等の大手ECサイトでの販売、大手小売店との提携は慎重に考えるべきです。
大手企業との提携は、大手企業の制約の下でビジネスをすることを意味する。顧客の拡大が見込める一方、2Cブランドとしてのメリットを損なう可能性があります。
コア部分を意識して集中投資する。
D2Cブランドにとって、意思決定のスピードが強みです。規模を絞って、集中的に投資する分野をしぼる。強みを限定する必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2020年7月号52頁以下
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