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組織開発

【学習する組織】学習する組織

2023/11/05 更新

学習する組織

(1)「学習する組織」とは、1990年に、 ピーター M センゲ が書いた書籍です。
 同人が、提唱する理想的な、組織の概念でもあります。

(2)学習する組織は、組織の目的の達成のために、組織の構成メンバーが協力するために必要な要素を明確にしています。これは、組織がチームとして成長していくための要素でもあります。

5つのデジプリン

(1)学習する組織を作るための要素(ディシプリン)は5つです。
(2)共有ビジョン、自己マスタリー、メンタルモデル、チーム学習、システム思考があります。

共有ビジョン

(1)達成すべき組織の将来のイメージをメンバーが共有していることです。
(2)一人一人が心から達成したいと思うような共通の目標を設定することです。
(3)組織にビジョンがあることです。

自己マスタリー

(1)一人一人が自分の人生のビジョンを持って、仕事に取り組む環境を作ることです。
(2)一人一人が将来なりたい像を持つこと、そして、現在取り組んでいる仕事がそれにつながるように組織が支援する必要があります。

メンタルモデル

(1)メンタルモデルは無意識に持っている思い込みです。
  組織レベルでも、個人レベルでも存在ます。
(2)無意識であるがゆえに意識されていないが、個人、組織が目標に対して行動できない理由になっていたり、メンバーの意思疎通の障害になっていたりします。
(3)チーム学習(組織改革)が上手くいかない場合には、メンタルモデルの問題を確認することになります。

チーム学習

(1)チーム学習は、グループでコミュニケーションを取りながら、メンバーの意見を反映して学習し、チームが一つとなって目的を達成する能力です。(個別の経験を共有する仕組み)
(2)組織においては、それぞれの立場・意見の相違が存在します。その相違を克服しなければ組織は前進することができません。チーム学習の課題は、風通しのよい雰囲気を作り、チームメンバーで生産的な対話を行うスキルを身に付けることになります。(対話、心理的安全性)
(3)チーム学習を促進するには、個人としての成績よりも、チームとしての能力(チームへの貢献度)を評価する必要があります。(チームへの貢献度を重視する評価制度、個人目標よりチーム目標を重視する)

システム思考

(1)システム思考は、物事を全体的に捉えた思考です。
 社会は複雑化しています。ある時間、ある前提では成り立つロジックが、実際には役に立たなくなっています。
(2)例えば、低価格戦略は、粗利を削って、販売数を増やして最終的な利益を確保する戦略です。他社が参入するまでの期間については、利益を増大させるかもしれません。しかし、他社も低価格戦を採用すれば販売数が伸び悩み、単なる利益減少につながります。
 怖いのは、他社が参入するまでの期間については、利益を増大させてしまうために、その戦略が「正しい」とされしまい、間違いに気付けないことです。
 システム思考は、「全体的に物事を考える必要がある」という概念です。
(3)私見にはなりますが、システム思考の概念については、「専門的な経験則を学ぶ必要があること、過去の経験則だけで(社内の人間だけで)議論をすると間違ってしまうこと、予想どうり結果がでない場合には専門家の助けを借りるべきこと、多様な知見を入れるべきことを説明した概念」と理解するのが適切でしょう。

学習する組織でのリーダー像

 リーダーの役割は、細かく具体的な指示をする者ではなく、メンバーが学習できる仕組みを設計して、メンバーの成長を支援することになります。

参考文献

小田理一郎 「マンガでやさしくわかる学習する組織」

 漫画部分よりも、解説部分は、概略を理解するうえでは分かりやすいです。

坪谷 邦生「図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ」112頁以下

 いろいろな理論が概略的に説明されてます。概略を理解するうえでは分かりやすいです。

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