配偶者の不貞行為(不倫)が発覚し、被害者側から弁護士名義で内容証明郵便が送付されたとき、加害者である男性は一体どのような心理状態になるのでしょうか。
独身を偽って交際していたケースや、不貞関係が発覚してトラブルに発展しているケースなど、法的紛争の最前線における内容証明が届いた直後の加害者男性の心理と典型的な反応について詳しく解説します。
1. 弁護士から内容証明が届いた直後の加害者男性の心理
弁護士事務所の名が記された封筒、そして「内容証明郵便」という厳格な形式の書面が自宅や勤務先に届いた瞬間、それまで隠し通せると高をくくっていた加害者男性の心理は一変します。
家族(妻)に知られることへの恐怖
最も強い恐怖として現れるのが、自分の配偶者(妻)に不倫の事実が発覚することへの恐れです。内容証明郵便が自宅のポストに投函され、妻が先に開封してしまうのではないかというパニックに陥ります。
職場への発覚・社会的信用の失墜に対する不安
会社宛てに内容証明が送付された場合(あるいは自宅宛てであっても勤務先への連絡が示唆されている場合)、上司や同僚に不倫やトラブルを知られ、人事評価や社会的な信用が失墜することを極度に恐れます。
「訴訟に発展するかもしれない」という法的プレッシャー
単なる個人間での口論とは異なり、弁護士が代理人として介入している事実は、「これ以上無視すれば裁判(訴訟)になり、法的責任を免れなくなるかもしれない」という現実的な法的プレッシャーを加害者に与えます。
2. 加害者男性が示す典型的な4つの反応
心理的な動揺と恐怖から、加害者男性は以下のような典型的な反応を示すことが多く見られます。
-
届いた直後の青ざめた即時電話 書面を読んでパニックに陥り、記載されている弁護士の連絡先へ、冷静さを欠いた状態で即座に電話をかけてくるケースです。「話し合いたい」「分割にしてほしい」「妻には内密にしてほしい」と一方的な要求をまくし立てることがあります。
-
弁護士を通じた慌ただしい示談申入れ 自分自身も弁護士を代理人に立てる、あるいは自身の弁護士を通じて「早期に和解したい」「一括払いは難しいので分割で示談できないか」と、極めてスピード感をもって示談交渉への合意を求めてくるようになります。
-
事実の隠蔽や責任転嫁の試み 中には、自分自身の保身のために「相手から誘ってきた」「既婚者であることは隠されていた」などと事実を歪めて主張し、自己の責任を軽く見せようとする保身的な反応を示す者もいます。
-
連絡の無視・音信不通(現実逃避型) 恐怖のあまり、内容証明の存在そのものから目を背けようと、着信拒否や連絡の無視を決め込むケースも存在します。しかし、これを続けるとかえって訴訟提起への移行リスクが高まるため、最終的には追い詰められることになります。
3. 独身偽装やトラブルにおける注意点
単なる不貞行為の慰謝料請求にとどまらず、独身と偽って交際・性交渉を行った問題が絡んでいる場合、加害者男性は「自分も騙されていた」といった言い訳が通用しないことを突きつけられ、より大きな焦燥感を抱きます。
また、相手の配偶者からの請求が重なる複雑な状況下では、加害者が自身の保身とトラブルの拡大防止の間で板挟みになり、冷静な判断を下せなくなることが少なくありません。法律上の権利を守り適正な解決を図るためには、感情的なやり取りを避け、弁護士等の専門家を交えて冷静に書面や証拠に基づく交渉を進めることが重要です。