不正防止策と社風
2023/05/30 更新
従来型の不正防止策
従来の不正防止策は以下の手順で行わていました。
(1)従来型の不正防止策では、細かいルールを決める。
(2)従業員に対し、ルールを守るように研修をする。
(3)従業員がそのルールを守っているかを監視する。
従来型の不正防止案の問題
(1)監視を強めても、厳罰を課しても、不正防止に歯止めがかからない場合があります。
(2)そもそも、監視を強化するという方法には、不正を助長する側面があります。なぜなら、𠮟責や罰を受けると思えばこれを隠そうとする心理が働きます。監視されていることが不信感となって、逆にルール破りを助長するからです。
不正防止策と社風
(1)不正の発生に、社風が関与していることがあります。
(2)以下の社風が問題があると言われています。
問題となる社風
(1)厳しいノルマが課されている職場では、マイナスの報告をしなかったり、目立たない形で報告したりする心理が働きます。
(2)上司がチェックしてやり直すという意識があると、個人が責任をもって仕事するという熱意を奪ってしまいます。
(3)失敗をしたときに、従業員の言い分を聞かずに不合理に叱責をすると、、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。
(3)給与・昇進その他会社の評価が不当・不公平だと感じると、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年10月号116頁