【社員教育】社員教育は、現場のマネジャーの仕事です(社員教育と評価)
2023/06/03 更新
社員研修で、学びを得ることは難しい
(1)社員研修の効果が上がらない理由としては、以下のことが理由となります。
(2)学んだ内容を活かす業務がない(学びと業務の関連性がない。)。
(3)学びを活かすためには、業務の変更が必要だが、それができない。)。
(4)学んだ内容を活かせても、フィードバックもなくモチベーションを上げられない。
参考
伊達 洋駆「現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学」 129頁以下
学びを活かすために必要なこと
(1)学びを活かすには以下のことが必要です。
(2)現在の業務の課題と、研修の内容が一致していること、上司が現在の業務の課題にあった研修を選択すること。
(3)挑戦することをよしとする風土があること、学びを活かして業務内容を変更しようという風土があること、上司が率先して、業務改革に取り組むこと。
(4)1on1等でフィードバックの機会を作ること、給与と切り離した簡易的な評価を行うこと。
参考
伊達 洋駆「現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学」 129頁以下
社員教育は現場のマネジャー仕事です。
(1) マネジャーの仕事は、メンバーのパフォーマンスを上げることです。教育訓練は、その一環です。
(2) 現場の課題と研修内容が一致しているか、どうやって研修を活かして業務を改善していくかを判断するには経験と能力が必要であり、現場のマネジャーにしかできません。
(3) 社員教育、研修は、現場のマネジャーが主導して行っていくべきです。
参考
アンドリュー・S・グローブ 著、 小林薫 訳 「HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 316頁以下
オンライン講座の利用
(1)会社が無料で社員向けに、オンライン講座を利用できる環境を用意してくれることがあります。
(2)しかし、現場の業務量が減らない中で、オンライン講座で学ぶことは二の次になりがちであり、ほとんど利用されていないのが実態です。
参考
後藤 宗明「自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング 」64頁以下