デートの最中、テーブルの上に置かれるスマートフォンが常に画面を下に向けて伏せられている。あるいは、メッセージの着信音が一切鳴らず、画面のポップアップ通知も完全にオフにされている。
「独身」と信じて交際している相手にこのような挙動が見られると、胸騒ぎを覚えるのはごく自然なことです。それは単なるプライバシーへの配慮ではなく、配偶者や家族からの連絡を隠すための既婚者特有の隠蔽工作であるケースが少なくありません。
本記事では、スマホの挙動から発覚する既婚者の隠蔽工作の実態と、嘘をつかれた際の法的対応について詳しく解説します。
スマホを伏せる・通知をオフにする既婚男性の心理と手口
交際相手が自分の前でスマホの扱いに細心の注意を払っている場合、そこには明確な理由と隠したい事実が存在しています。
1. 家族や別の交際相手からの連絡遮断
既婚者が最も恐れているのは、妻や子供からの突然のメッセージ、あるいは他の交際相手からの連絡があなたの目の前でポップアップ表示されることです。 名前やアイコン、メッセージのプレビューが画面に表示されるだけで、これまでの嘘がすべて水泡に帰すため、通知をオフにし、さらに画面を伏せることで物理的に視界に入らないようにしています。
2. トイレや風呂へのスマホ常時持参
自分の視界からスマホを離さないことも特徴的です。少し席を立つだけでも必ずスマホを持ち歩く、あるいは肌身離さずポケットに入れている場合、それは「見られたくないデータ(家族写真、妻との連絡履歴、マッチングアプリの残骸など)」が詰まっているからです。
不審な挙動を問い詰めたときにつかれる「定番の嘘」
スマホの不自然な挙動や、休日に連絡がつきにくくなる点などを理由に相手を問い詰めた際、多くの既婚男性は次のようなもっともらしい嘘をついてその場を逃れようとします。
- 仕事のクライアントの機密情報を扱っているから、画面を見せないようにしている
- 以前、ストーカー気味の元カノにしつこく連絡されたトラウマがあり、通知はすべて切っている
- プライバシーを過度に気にする性格なので、スマホを他人の目に見えるように置きたくない
これらの弁解は、一見すると論理的であるように聞こえますが、実際には「独身」という嘘を維持し、不貞関係を継続するための保身の言い訳であることが大半です。
独身偽装と貞操権侵害の法的リスク
もし相手が既婚者であるにもかかわらず「独身」と偽ってあなたと交際し、性交渉を持っていた場合、それは民法上の不法行為(民法709条)を構成します。
最高裁判所の判例等においても、結婚していることを秘して異性と交際し、性交渉を行う行為は、相手の「性的な自由」や「結婚相手を選択する権利(貞操権)」を侵害する違法な行為であると認められています。
泣き寝入りしないために収集すべき証拠
相手の嘘を暴き、精神的苦痛に対する慰謝料を請求するためには、客観的な証拠が不可欠です。
- 独身であると偽られたやり取りの履歴(メッセージ、手紙、SNS等)
- 既婚者であることを証明する客観的資料(戸籍謄本、住民票、家族構成が分かる資料など)
- 肉体関係が存在したことを裏付ける証拠(ホテルへの出入りを示すデータ、写真など)
これらの証拠を個人で収集することは精神的にも大きな負担となり、相手に警戒されて証拠隠滅を図られるリスクもあります。
独身偽装の不安を解消するために
「スマホを伏せる」という小さな違和感から始まった不信感が、実は既婚者による悪質な独身偽装だったというケースは後を絶ちません。嘘をつかれて時間や精神を消耗させられた被害者の方が、正当な権利を取り戻すためには、冷静な事実確認と法的アプローチが不可欠です。
相手の不誠実な態度にお悩みの方や、隠された真実を明らかにして適正な解決を望む場合は、法的観点からのアドバイスを得るために専門家への相談を検討してみるとよいでしょう。