男女関係のトラブルにおいて、相手から「海外で式を挙げただけだから、日本の戸籍上は独身だ」と言われ、それを信じて交際を続けた結果、後に相手が既婚者であったことが発覚するケースがあります。
「戸籍上は独身」という主張の法的意味
相手が「海外で挙式しただけ」と主張する場合でも、その国で法的に有効な婚姻手続きが完了していれば、国際私法上、日本においても婚姻が成立しているとみなされる可能性が高いです。
たとえ日本の戸籍に反映されていない期間があったとしても、実質的な夫婦関係が存在している以上、法律上の配偶者がいることには変わりありません。したがって、相手の主張は責任逃れのための虚偽である可能性が極めて高いといえます。
独身偽装によって問われる責任
独身であると偽って性的関係を持つことは、相手の「貞操権」を侵害する不法行為にあたります。具体的には以下の法的責任を追及できる可能性があります。
- 貞操権侵害に基づく慰謝料請求
- 交際継続のために費やした費用や損害の賠償
- 相手の配偶者から不当な請求を受けた場合の対抗措置
特に、相手の配偶者から「不貞行為」として慰謝料を請求されるケースがありますが、自身が相手を独身だと信じていた場合、そこには「過失がない」あるいは「過失が非常に小さい」と主張できる余地があります。
相談者様が今すぐ確認すべきこと
相手の言葉を鵜呑みにせず、以下の点を整理しておくことが重要です。
- 相手との交際の経緯や、独身であると説明を受けた際のやり取りの記録(LINE、メール等)
- 相手が既婚者であると知った経緯
- 配偶者からの連絡の有無や、具体的な要求内容
まとめ:独身偽装トラブルは正確な事実関係の把握と法的アプローチを
相手が「戸籍上は独身」と主張していても、法的には実質的な婚姻関係の存在が優先され、偽って関係を持ったことに対する責任を免れることはできません。相手の配偶者から理不尽な請求を受けている場合や、相手の嘘によって精神的・経済的なダメージを受けた場合は、証拠を保全した上で早めに専門家へ相談し、適切な法的措置を検討することが重要です。