不倫慰謝料の相場
配偶者に不倫・不貞行為をされた場合の慰謝料は、不倫の期間や悪質性、婚姻関係への影響(別居や離婚など)によって変動します。
離婚しない場合 (婚姻継続)
別居に至る場合 (関係修復が困難)
離婚する場合 (精神的苦痛が大)
0 50万 100万 150万
不倫・浮気の慰謝料相場
| 状況 | 裁判実務上の認容相場 |
|---|---|
| 離婚しない場合(婚姻継続) | 50万円 〜 100万円 |
| 別居に至る場合 | 100万円 〜 150万円 |
| 離婚する場合 | 100万円 〜 150万円(実務平均100〜120万円前後) |
| 妊娠・中絶・長期の不倫等の悪質事由 | 150万円 〜 200万円前後(重大事由が重なった場合の現実的上限) |
※上記は裁判実務および公刊判例研究(『判例タイムズ』調査等)に基づく目安であり、不倫の期間や頻度、悪質性などにより変動します。
公刊判例実務データ
【裁判実務のデータ】実際の判例における慰謝料認容額の実態
インターネット上では「離婚なら300万円」「相場は200万円以上」といった過大な数字が並ぶこともありますが、近年の裁判実務研究(『判例タイムズ』公刊裁判例分析等)において、不倫相手に対する実際の慰謝料認容額は100万〜150万円(離婚に至った事案でも100万〜120万円前後)が中央値・最頻値となっています。
- 東京地方裁判所平成28年9月15日判決 婚姻期間14年、不倫期間約1年で最終的に離婚に至った事案。不倫相手に対する慰謝料認容額は120万円と判断されました。
- 東京地方裁判所平成18年7月26日判決 婚姻期間6年、不倫期間約8ヶ月で離婚に至った事案。裁判所の認容額は100万円にとどまっています。
- 東京地方裁判所平成28年8月10日判決 婚姻期間11年、相手の「妻とは冷え切っている」という言葉を信じて交際(婚姻継続)。裁判所の認容額は150万円でした。
※婚姻期間が20年以上、不貞期間が10年以上に及ぶなど、極めて重大・悪質な特殊事情がない限り、不倫相手単体に対して200万円を超える判決が出ることは実務上稀です。
慰謝料が増額される主な要因
以下のような要素がある場合、相場よりも高い金額が認められる傾向にあります。
- 交際期間が長い: 数ヶ月よりも不倫関係が長期間にわたる場合、精神的苦痛が大きいと判断されます。
- 不倫の頻度・回数: 不貞行為の頻度や回数が多い場合、婚姻共同生活の平和を乱した度合いが大きいと判断され増額要因になります。
- 不倫相手の故意・過失: 不倫相手が配偶者を「既婚者」だと知っていた(故意)、または少し注意すれば既婚者だと分かった(過失)という証拠がある場合。
- 妊娠・精神的苦痛・出産: 身体的・精神的な負担が極めて大きいため、大幅な増額事由となります。
- 相手の居直り: 既婚者だとバレた瞬間に逆ギレする、誠実な謝罪がないなどの悪質な態度。
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