【請求期限と弁護士相談のポイント】建設アスベスト給付金の請求期限は、原則として「労災認定または石綿救済法認定から5年以内」、死亡した場合は「死亡から20年以内」です。弁護士が就労証明(雇用主の証明や仲間からの陳述書)やカルテなどの医学的証拠を迅速に収集し、適切な法的手続きを行うことでスムーズな救済につながります。泣き寝入りせず、まずは弁護士の無料診断をご利用ください。
昭和30〜40年代のデパート建築ラッシュとアスベスト
昭和30年代から40年代にかけて、日本経済の高度経済成長とともに、全国主要都市の中心部では大型デパート(百貨店)の新築や大増築が相次ぎました。三越、高島屋、伊勢丹をはじめとする老舗百貨店は、次々と近代的な大規模店舗をオープンさせ、街のシンボルとなっていきました。
しかし、当時の建築現場では、耐火建築物としての基準を満たすためにアスベスト(石綿)が必須の建材として大量に使用されていました。鉄骨造の柱や梁、天井裏、壁面などに、アスベストを含んだ耐火被覆材が吹き付けられ、その後の内装仕上げや間仕切り工事などのために、多くの建築大工や内装職人が現場に入っていました。
建築大工が直面したアスベスト曝露の危険性
デパート建築の現場は、工期が厳しく設定される大規模なものが多く、膨大な数の職人が狭い空間で同時に作業を行っていました。建築大工の仕事は木工事が中心でしたが、アスベストが飛び交う環境下で以下のような作業に従事せざるを得ませんでした。
- 耐火被覆の吹付作業が行われているすぐ近くでの造作・間仕切り工事
- すでに吹付けられたアスベスト層に穴を開けたり、削ったりする加工調整
- 天井裏や壁面内部での配線・下地組みに伴う粉じんの吸入
- 現場全体の清掃や、他の職方の作業によって舞い上がった石綿粉じんの常時吸引
当時のアスベストは「魔法の綿」と称され、その危険性が十分に認識されていなかったため、防塵マスクなどの適切な保護具が支給されない、あるいは着用が義務付けられていないケースがほとんどでした。その結果、何十年も経過した後に、胸膜中皮腫や肺がん、石綿肺などの深刻な健康被害が発覚する事例が後を絶ちません。
国および建材メーカーに対する給付金・損害賠償請求
昭和30〜40年代にこのような建設現場でアスベストに曝露し、健康被害を受けられた方や、そのご遺族は、法律に基づいて国に対する給付金請求や、原因となった建材メーカーに対する損害賠償請求を行うことができます。
国に対する「建設アスベスト給付金」制度では、以下の要件を満たすことで、最大で1,300万円(病状や就労形態により異なる)の給付金を受け取ることができます。
- 昭和42年10月1日から平成元年2月28日までの間に、一定の屋内作業所でアスベストに曝露する作業に従事したこと(※昭和42年以前の作業期間については、制度対象期間との関係や個別の就労実態の立証について弁護士による詳細な検証が必要です)
- 中皮腫、肺がん、アスベスト肺、びまん性胸膜肥厚などの対象疾病を発症していること
- 法に定められた請求期限内(原則として労災認定等から5年以内、または死亡から20年以内)であること
また、国だけでなく、当時アスベスト建材を製造・販売していた企業に対しても、共同不法行為責任を問う形で損害賠償を請求できる場合があります。
手続きを進める上での重要なポイント
アスベストによる健康被害に対する救済金を確実に受け取るためには、過去の就労実態を証明することが非常に重要となります。しかし、昭和30〜40年代という数十年前の記録を個人で集めることは容易ではありません。
- 就労証明の収集:雇用主(元請け企業や下請け会社)の源泉徴収票、賃金台帳、年金記録、健康保険の被保険者記録など
- 医療記録の確保:診断書、カルテ、画像データなど、アスベスト関連疾患であることを証明する医学的資料
- 同僚等の証言:当時の現場状況や作業内容を知る関係者からの陳述書
法律事務所では、こうした過去の建築現場における複雑な資料収集や、裁判所・行政機関に対する面倒な手続きを全面的にサポートいたします。
お早めの弁護士へのご相談をおすすめします
昭和30〜40年代に全国の主要デパートなどの大型建築工事に建築大工として携わり、現在、息切れや咳、胸の痛みなどの症状がある方、あるいはすでにアスベスト関連疾患と診断された方は、できるだけ早い段階で弁護士にご相談ください。
給付金や賠償金請求には法律上の請求期限が定められており、手続きを先送りしてしまうと受け取れるはずの権利が失われてしまう恐れがあります。
アスベスト被害に関するご相談を無料で受け付けております。秘密厳守で丁寧にお話を伺いますので、ご本人様はもちろん、ご家族の方もお気軽にお問い合わせください。
⚠️ 【新規ご相談受付一時停止のお知らせとお詫び】
現在、相談枠の上限に達しているため、当事務所におけるアスベスト(石綿)健康被害給付金・賠償金請求に関する新規個別相談の受付を一時停止しております。ご不便をおかけし誠に申し訳ございません。
- 独立行政法人 環境再生保全機構(石綿健康被害救済制度):
0120-389-931(平日 10:00〜17:00 / 通話料無料) - 厚生労働省 労災保険相談ダイヤル(建設アスベスト給付金等):
0570-006031(月〜金 8:30〜17:15 / ※申請はお近くの労働基準監督署へ) - 法テラス(日本司法支援センター): 0570-078374(平日 9:00〜21:00、土曜 9:00〜17:00)
- 全国の弁護士会 法律相談センター: 全国の弁護士会にて各種法律相談が開設されています。
