💡 この記事のポイント(一問一答まとめ)
Q. クレジットカードのキャッシング枠だけ任意整理して、ショッピング枠を残すことはできますか?
A. いいえ、できません。任意整理は「カード会社単位」で行うため、1枚のカードの中にあるキャッシング枠とショッピング枠は両方まとめて整理対象となり、カードは解約されます。
クレジットカード単位での整理原則
「キャッシングの借金だけ整理して、ショッピング枠は日常の買い物や公共料金の払いに残したい」と希望されるお客様は少なくありません。
しかし、クレジットカード会社に対する任意整理は「会員契約単位(会社単位)」で行われるため、枠ごとに分けることはできません。
受任通知が届いた時点で、そのカード会社のすべての枠(ショッピングリボ、分割、キャッシング)が強制停止・解約扱いとなります。
キャッシングとショッピングが共存する場合の処理プロセス
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両方の残高を一括集計する
キャッシング残高(例: 50万円)とショッピング残高(例: 50万円)を合算した「合計100万円」が和解交渉の対象となります。
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キャッシング側に過払い金が発生している場合の相殺
2010年以前からキャッシングを利用していた場合、引き直し計算で発生した過払い金がショッピング枠の残高と相殺されます。
- 例:キャッシング過払い金 70万円 − ショッピング残高 50万円 = 借金ゼロ+20万円の過払い金回収!
クレジットカード整理時の落とし穴と事前準備
クレジットカードを任意整理の対象にする際、「キャッシング残高とショッピング残高の両方が合算されて整理される」という原則以外にも、気をつけるべき重要なポイントがいくつかあります。まず、そのクレジットカードを携帯電話料金、電気・ガスなどの公共料金、インターネットプロバイダ、保険料などの「継続的な引き落とし先」に設定している場合です。弁護士が受任通知を送付するとカードは即座に無効となるため、そのまま放置していると公共料金が未払いとなってしまい、最悪の場合は電気や携帯電話が止められてしまいます。そのため、任意整理を依頼する直前(または依頼直後)に、各サービスの支払い方法を「銀行の口座振替(引き落とし)」や「コンビニ払込票」へ速やかに変更する事前準備が不可欠です。
貯まっているポイントやETCカードの扱い
長年メインで利用していたクレジットカードの場合、数万ポイントといった多額のポイントが貯まっていることがあります。任意整理によってカードが強制解約されると、これらのポイントやマイルもすべて失効してしまいます。また、そのクレジットカードに付帯して発行されていた「ETCカード」や「家族カード」も連動して使えなくなります。ポイントが残っている場合は、手続きの前に商品券や電子マネーに交換して使い切ってしまうのが賢明です。ETCカードが使えなくなると困る場合は、「ETCパーソナルカード(審査なしでデポジット方式で発行できるカード)」への切り替えを検討する必要があります。
グループ会社のローンやカードへの波及効果
もう一つ注意すべきは、カード会社の「系列(グループ会社)」です。例えば、A銀行のカードローンを除外して返済を続けようとしても、任意整理の対象としたBクレジットカード会社がA銀行のグループ会社や保証会社であった場合、社内で信用情報が共有され、除外したはずのA銀行カードローンまで利用停止や一括請求のリスクに晒されることがあります。こうした複雑なグループ関係を事前に把握し、「どのカードを整理すればどこに影響が出るか」を正確に予測することは、一般の方には非常に困難です。
夕陽ヶ丘法律事務所では、借金問題に関する無料相談を受け付けています。クレジットカードの任意整理に伴う注意点や事前準備についても、弁護士が一つひとつ丁寧にご案内し、生活に支障が出ないようサポートいたします。一人で悩まず、まずは弁護士にご相談ください。