任意整理をすると借金はいくら減る?
シミュレーションで見る利息カットの効果

【本記事の監修者】
弁護士 井上 正人(大阪弁護士会所属 / 登録番号:第43449号 / 夕陽ヶ丘法律事務所 代表弁護士)
※本記事は、利息制限法、破産法、民事再生法、および多数の債務整理(任意整理・過払い金回収・個人再生・自己破産)の実務実績に基づきわかりやすく解説しています。

Q 任意整理をすると借金はいくら減りますか?月々の返済額や総支払額の変化を教えてください。
A 【減額の仕組みとシミュレーション結果】任意整理を行うことで、今後支払うはずだった数十年分の将来利息(金利15%〜18%分)がすべてカットされ、借入額100万円の場合は総支払額が約35万円減少し、月々の返済負担も大幅に軽減されます。
【生活再建と弁護士介入のメリット】原則として5年(60回)程度の長期分割交渉が可能になるほか、弁護士が受任通知を送達することで貸金業者からの督促が即座にストップし、精神的・経済的なゆとりを持って生活を立て直すことができます。

任意整理における減額の基本メカニズム

任意整理で「借金がいくら減るか」を考える際、最も重要なポイントは将来利息の全額免除(カット)です。

一般的な消費者金融やクレジットカードのキャッシング金利は年15%〜18%に設定されています。毎月返済を続けていても、その内訳の多くが利息の支払いに充てられているため、元金がなかなか減らないのが多重債務の原因です。


借入額別・任意整理のシミュレーション比較

金利15%で借り入れている場合、任意整理を行う前と行った後で、月々の返済額と総支払額がどのように変化するかをシミュレーションします。

シミュレーション1:借入総額 100万円の場合

  • 任意整理前(リボ・分割返済)

    月々返済額:約 30,000 円
    完済までの期間:約 4 年
    総支払額:約 135 万円(利息分:約35万円

  • 任意整理後(5年・60回分割・利息カット)

    月々返済額:約 16,600 円(約13,400円の負担減!)
    完済までの期間:5 年
    総支払額:100 万円(利息分:0円!)

シミュレーション2:借入総額 200万円の場合

  • 任意整理前(リボ・分割返済)

    月々返済額:約 60,000 円
    完済までの期間:約 4.5 年
    総支払額:約 275 万円(利息分:約75万円

  • 任意整理後(5年・60回分割・利息カット)

    月々返済額:約 33,300 円(約26,700円の負担減!)
    完済までの期間:5 年
    総支払額:200 万円(利息分:0円!)

シミュレーション3:借入総額 300万円の場合

  • 任意整理前(リボ・分割返済)

    月々返済額:約 85,000 円
    完済までの期間:約 5 年
    総支払額:約 425 万円(利息分:約125万円

  • 任意整理後(5年・60回分割・利息カット)

    月々返済額:50,000 円(約35,000円の負担減!)
    完済までの期間:5 年
    総支払額:300 万円(利息分:0円!)


任意整理で元金自体が減る特殊なケース

原則として任意整理は「将来利息のカット」ですが、以下のようなケースでは元金自体が大幅に減額されます。

  1. 2010年(平成22年)以前から継続して借り入れている場合

    過去に利息制限法の上限(15〜20%)を超えるグレーゾーン金利(最高29.2%)で支払っていた場合、利息の再計算(引き直し計算)により、払い過ぎた利息が元金に充当され、元金が大きく減少・相殺されます。

  2. 引き直し計算で「過払い金」が発生している場合

    過払い金の額が残りの借金元金を上回った場合、借金がゼロになるだけでなく、現金が手元に戻ってきます。


あなたの借金がいくら減るか弁護士が診断します

複数社から借り入れている場合のシミュレーションの考え方

多くの方は1社だけでなく、複数の消費者金融やクレジットカード会社から借り入れを行っています(多重債務)。例えば、A社から100万円、B社から50万円、C社から50万円の合計200万円を借りている場合でも、任意整理では各社ごとに将来利息のカット交渉を行います。すべての借入先で和解が成立すれば、全体の総支払額にかかっていた高額な利息(年15%〜18%)が一気にゼロになります。複数社からの借入れがある方ほど、任意整理による利息カットの恩恵は大きくなり、毎月の返済負担が劇的に改善される傾向にあります。

過払い金が発生していればさらに大幅減額も

シミュレーションで触れた「過払い金」について、もう少し詳しく解説します。2010年(平成22年)の法改正以前は、多くの消費者金融やカード会社が「グレーゾーン金利」と呼ばれる20%を超える高い金利で貸付を行っていました。もし、この時期から長期間にわたって返済を続けている場合、本来支払う必要のなかった利息(過払い金)を支払っている可能性が高くなります。弁護士が取引履歴を取り寄せて正しい金利で引き直し計算を行うと、過払い金が現在の元金と相殺され、借金が半分になったり、完全にゼロになって手元に現金が戻ってきたりするケースもあります。

早期の決断が将来の負担を大きく変えます

借金の返済シミュレーションで最も重要なのは、「一日でも早く将来利息の発生を止めること」です。返済を先延ばしにして利息だけを払い続けても、状況は好転しません。任意整理を開始すれば、その時点からの利息が免除されるため、現在抱えている元金のみと向き合うことができます。

夕陽ヶ丘法律事務所では、借金問題に関する無料相談を受け付けています。お客様の現在の借入総額や月々の返済可能額をお伺いし、より具体的で正確な返済シミュレーションをご提示いたします。一人で悩まず、まずは弁護士にご相談ください。

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