自己破産・任意整理後の「携帯電話・スマホの新規契約」と機種代分割払い

【本記事の監修者】
弁護士 井上 正人(大阪弁護士会所属 / 登録番号:第43449号 / 夕陽ヶ丘法律事務所 代表弁護士)
※本記事は、利息制限法、破産法、民事再生法、および多数の債務整理(任意整理・過払い金回収・個人再生・自己破産)の実務実績に基づきわかりやすく解説しています。

Q 自己破産や任意整理の手続きをすると、現在使っているスマホが使えなくなったり新規契約や機種変更ができなくなったりしますか?
A 【結論と通信契約の仕組み】通信回線の契約自体は信用情報の審査対象外となるため、ブラックリストに登録されていても新規契約や乗り換えは問題なく行うことができます。
【端末分割払いの注意点と対策】スマホ本体の分割払いはローン契約となるため信用情報機関の審査に落ちますが、端末を一括購入するか中古端末と格安SIMを組み合わせることで確実にスマホを確保できます。

債務整理をしてもスマホの通信契約は可能

現代生活に欠かせないスマートフォンですが、「自己破産をしたらスマホを契約できなくなるのではないか」と不安を抱く方は少なくありません。 まず安心してください。自己破産や任意整理を行って信用情報(ブラックリスト)に事故情報が載った状態であっても、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの通信キャリアや格安SIMの「通信回線の契約(電話やネットを利用する契約)」自体は問題なく行うことができます。通信契約の審査では、クレジットカードのような信用情報機関のデータは参照されないからです。

「スマホ本体の分割払い」は審査に落ちる

注意しなければならないのは、通信契約ではなく「スマホ端末(機種代金)の分割払い」です。 スマホを分割払いで購入する契約は、法律上「割賦販売(ローン契約)」に該当します。そのため、携帯電話会社は審査の際に必ず信用情報機関(CICなど)のデータを照会します。ブラックリストに登録されている期間中(5年〜7年間)は、最新のiPhoneなどの高額なスマホを分割払いで購入しようとしても、ローンの審査に落ちてしまいます。

ブラック期間中にスマホを確保・契約する3つの方法

1. スマホ本体を「一括払い」で購入する

一番確実な方法は、スマホ本体を分割ではなく「現金一括払い」で購入することです。一括払いであればローンを組むわけではないため、信用情報の審査は一切行われず、誰でも最新機種を購入することができます。数万円〜十数万円の出費にはなりますが、ブラック期間中はこの方法が最も確実です。

2. 中古スマホを購入してSIMのみ契約する

新品の高額なスマホを一括で買う余裕がない場合は、中古スマホ販売店(ゲオやブックオフ、ネットショップなど)で、予算に合った数千円〜数万円の中古端末を購入するのがおすすめです。端末さえ手に入れれば、あとは携帯会社に持ち込んで「SIMカード(通信回線)」のみを新規契約すればすぐに使えます。

3. デビットカード払いに対応した格安SIMを選ぶ

新しく通信契約を結ぶ際、多くの携帯会社は「本人名義のクレジットカード払い」を条件としています。しかしブラック期間中はクレジットカードが作れません。 そのため、口座から即座に引き落とされる「デビットカード」や「銀行口座振替(引き落とし)」での支払いに対応している格安SIM業者(ahamo、LINEMO、楽天モバイルなど)を選ぶことがポイントです。事前に対応している支払い方法を確認しておきましょう。

正しい知識で通信手段を確保しましょう

スマホの分割払いができないという不便さはありますが、工夫次第で通信手段を失うことは絶対にありません。正しい知識を持って、無理のない範囲でスマホを利用しましょう。

夕陽ヶ丘法律事務所では、借金問題に関する無料相談を受け付けています。スマホ確保のご不安なども一人で悩まず、まずは弁護士にご相談ください。

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