債務整理は「子どもの奨学金」の保証人に影響する?
保証人になれない時の対策

【本記事の監修者】
弁護士 井上 正人(大阪弁護士会所属 / 登録番号:第43449号 / 夕陽ヶ丘法律事務所 代表弁護士)
※本記事は、利息制限法、破産法、民事再生法、および多数の債務整理(任意整理・過払い金回収・個人再生・自己破産)の実務実績に基づきわかりやすく解説しています。

Q 親が債務整理をしてブラックリストに載ると、子供の奨学金の保証人になれなくて進学を諦めなければなりませんか?
A 【影響と対策】親が債務整理を行うと信用情報に事故情報が登録されるため、日本学生支援機構などの奨学金における「人的保証(連帯保証人)」の与信審査に通らなくなります。しかし、保証料を支払うことで専門機関が保証人の代わりを務める「機関保証制度」を選択すれば、親の信用情報に関係なく子供は100%確実に奨学金を受給できます。
【専門家への相談】進学や教育費に関する不安を抱えたまま債務整理の手続きを進めると、不測のトラブルを招く恐れがあります。弁護士に事前に相談することで、生活再建を見据えた適切な債務整理の方法と、子供の奨学金を安全に受給するための具体的な対策を同時にアドバイスしてもらうことができます。

親が債務整理をすると子どもの奨学金に影響する?

「自分が債務整理をすると、子どもの大学進学のための奨学金が借りられなくなるのでは」と不安を抱えるご相談は数多くあります。 結論として、親が債務整理を行って信用情報に事故記録(いわゆるブラックリスト状態)が登録されても、子ども自身が奨学金を借りること自体には何の影響もありません。ただし、親が「連帯保証人」になる場合には注意が必要です。

人的保証(親が連帯保証人になる場合)の落とし穴

日本学生支援機構(JASSO)などの奨学金制度では、親や親族が連帯保証人・保証人となる「人的保証」を選択するのが一般的です。しかし、親の信用情報に事故記録が残っている期間は、保証人としての与信審査に通らなくなります。つまり、ブラックリスト期間中の親は、子どもの奨学金の保証人になることができません。 この事実を知らずに手続きを進めると、後になって保証人の変更を求められたり、奨学金が下りなかったりするトラブルに繋がります。

機関保証を利用すれば確実に解決できる

親が保証人になれない場合の最も確実な対策が、「機関保証制度」の利用です。 機関保証とは、一定の保証料(毎月の奨学金から天引きされる形が一般的です)を支払うことで、公益財団法人などの専門機関が連帯保証人の代わりを引き受けてくれる制度です。この制度を利用すれば、親の信用情報や現在の経済状況は一切審査されないため、親がブラックリストであっても100%確実に奨学金を受給することができます。

借金問題を放置するよりも、法的に整理して生活を立て直すことが、結果としてお子様の将来を守ることに繋がります。 夕陽ヶ丘法律事務所では、借金問題に関する無料相談を受け付けています。一人で悩まず、まずは弁護士にご相談ください。

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