【弁護士に依頼するメリット】個人でも取引履歴の取り寄せや引き直し計算は可能ですが、弁護士に無料相談や調査を依頼することで、複雑な計算や貸金業者との交渉をすべて任せることができます。特に借金を完済している場合はブラックリストへの影響などのリスクもなく、払いすぎたお金を取り戻せる可能性が高いため、まずは早めに専門家へ相談することをおすすめします。
昔の消費者金融やカードローンの返済を振り返ったとき、「あの頃は利息が高かったのではないか」「自分も過払い金が発生しているのではないか」と疑問に思う方は少なくありません。過払い金請求は、過去に支払ったお金を取り戻すための正当な法的手続ですが、どのような条件で発生し、どのように確認すればよいのか分からない方も多いでしょう。
本記事では、過払い金に関する基本的な疑問について、Q&A形式で分かりやすく解説します。
Q1:どのような場合に過払い金が発生しますか?
過払い金が発生する主な条件は、利息制限法の上限を超える金利(グレーゾーン金利)で長期間の返済を行っていたことです。
- おおむね2010年(平成22年)6月頃よりも前から、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用していた場合。
- 長期にわたって継続的に借入れと返済を繰り返していた場合。
- 法改正前の高い金利(年20%から29.2%程度など)で返済を続けていた場合。
このようなケースでは、本来支払う必要のない利息を払いすぎていた可能性が高く、法的な計算(引き直し計算)を行うことで、過払い金の金額が明確になります。
Q2:過払い金があるかどうかは、どうやって調べればよいですか?
過払い金の有無を確認するためには、まず貸金業者から取引履歴(過去の借入れや返済の日付、金額、金利の記録)を取り寄せる必要があります。
- 貸金業者に対して取引履歴の開示を請求します(本人または代理人である弁護士・司法書士が行うことができます)。
- 手元に届いた取引履歴をもとに、利息制限法の正しい金利に引き直して計算(引き直し計算)を行います。
- 引き直し計算の結果、元本がゼロになり、さらに余分に支払ったお金があることが判明すれば、それが「過払い金」となります。
ご自身で計算ソフトなどを用いて算出することも可能ですが、正確な数値をスピーディーに把握するためには、法律の専門家に依頼して計算してもらうのが確実です。
Q3:完済した借金でも過払い金は請求できますか?
はい、すでに完済している借金であっても、過払い金の請求は十分に可能です。
完済している場合、現在の生活や他の借入れへの影響(いわゆる信用情報機関への登録など)を心配する必要がありません。そのため、いわゆる「リスクゼロ」の状態で過払い金の調査や返還請求の手続を進めることができます。
ただし、過払い金請求には最終返済日から10年という消滅時効が存在します。完済してから10年が経過してしまうと、法的に請求権利が失われてしまうため注意が必要です。
Q4:現在も返済中の場合はどうなりますか?
現在も借金を返済中である場合も、過払い金を請求することは可能です。このケースでは、以下のような状況によって手続の意味合いが変わります。
- 引き直し計算の結果、借金がゼロになり、さらに過払い金が戻ってくる場合:残りの借金がなくなるだけでなく、手元にお金が戻ってきます。
- 引き直し計算を行っても借金が残る場合(任意整理となる場合):過払い金によって元本が減額され、将来利息のカットなどと合わせて毎月の返済負担を軽くする任意整理の手続として進められます。
なお、返済中に過払い金請求を行う(引き直し計算をして残債に充てる)場合、一時的に信用情報に影響が出る可能性もあるため、現在の借入状況全体を見極めた上で慎重に判断することが大切です。
Q5:過払い金の調査や相談はどこでできますか?
過払い金の有無や、取り戻せる金額の見込みについては、債務整理を取り扱う弁護士や司法書士などの法律専門家へ無料相談を利用するのが近道です。
多くの法律事務所や法務事務所では、過払い金の有無を調べるための初期段階の相談や、取引履歴の引き直し計算を無料で受け付けています。「自分にも戻ってくるお金があるかもしれない」と気になったときは、時効が完成してしまう前に、まずは専門家の無料相談を活用して正確な状況を確認することをおすすめします。