「Indeed等に類似した大手サイト」を騙る偽求人ポータルサイトの正体とは
企業の採用活動において、インターネット上の求人ポータルサイトの活用は不可欠なものとなっています。しかし近年、世界的な大手求人検索エンジンであるIndeedや、その他の有名求人サイトを巧妙に模した偽の求人ポータルサイトを用いた悪質な営業手法・求人広告詐欺が急増しています。
こうした偽サイトを運営する悪質業者は、あたかもその大手サイトの関連サービスであるかのように装って電話営業をかけ、高額な広告契約を締結させようとします。契約後に実態を知ってトラブルに発展するケースが後を絶ちません。経営者や採用担当者が被害を未然に防ぐため、偽求人サイトの具体的な手口と見分け方を正確に把握することが重要です。
悪質な偽求人ポータルサイトの代表的な特徴
実在する大手求人サイトに酷似したダミーサイトには、いくつかの共通する特徴があります。巧妙な言い回しに惑わされないために、以下のポイントを確認してください。
1. ドメインやURLが本物と全く異なる
最も確実な見分け方は、ブラウザのアドレスバーに表示されるURLを確認することです。大手求人サイトの公式ドメインは非常にシンプルで知名度が高いものですが、偽サイトの場合は、無関係な英数字の羅列や、似て非なる不自然なドメイン(サブドメインを悪用したものなど)が使用されています。
2. サイト内の他のページやリンクが機能しない
悪質業者が運用するダミーサイトは、求人掲載を架空に見せかけるためのものであるため、サイト全体の作りが非常に粗雑です。例えば、トップページ以外のカテゴリーをクリックしてもエラーになったり、他の企業の求人詳細ページへ遷移しなかったり、検索機能が形骸化しているといった特徴があります。
3. 一般からのアクセスや求職者の流入がほとんどない
求人ポータルサイトを標榜しているにもかかわらず、実際にはSEO対策やWeb広告の出稿が一切行われておらず、検索エンジン経由の自然流入がほぼゼロに等しい状態です。求職者が実際に利用することがないため、求人を出しても応募が来ることは皆無と言えます。
偽求人サイトを使った悪質な営業トークの手口
偽サイトの運営会社や代理店は、電話営業において巧妙に真実を隠蔽します。よくある手口を知っておくことで、電話口でのトラブルを回避できます。
「大手サイトと連携している」「上位表示される」という虚偽の説明
電話勧誘の際、「弊社はIndeed(または有名求人サイト)の公式代理店です」「独自システムを通じて、大手サイトの上位に自動掲載されます」などと説明し、あたかも大手の集客力をそのまま利用できるかのように錯覚させます。実際には、自社が勝手に立ち上げた無名のダミーサイトに掲載されるだけであり、大手サイトとの提携関係は一切存在しないケースがほとんどです。
無料期間や低価格を強調して契約を急かせる
「今ならキャンペーンで無料」「月々数千円の低価格」などと謳ってハードルを下げ、契約書面や利用規約の確認を十分にさせないまま、電話口での口頭合意や急ぎのサインを迫ります。後から高額な違約金や長期の契約更新料を請求されるトラブルへと発展するパターンが典型的です。
偽求人サイトによる被害に遭った場合の対処法
万が一、偽求人サイトであることを見抜けずに契約してしまったり、不当な高額請求の電話督促に悩まされている場合は、速やかに対処する必要があります。
契約書面と利用規約の精査
まずは、締結したとされる契約書や利用規約を取り寄せ、クーリング・オフの適用可能性や、中途解約に関する規定を確認します。悪質な事業者の規約には、消費者の利益を一方的に害する不当な条項が含まれていることも少なくありません。
法的専門家への早期相談
事業者間トラブルや求人広告詐欺に精通した弁護士に早期に相談することで、内容証明郵便を用いた契約の取消し・無効主張や、悪質業者からの執拗な電話督促をストップさせるための交渉を代理人として依頼することが可能です。泣き寝入りせず、専門的なアプローチで解決を図りましょう。