賃貸物件を退去した際、法外な退去費用を請求された挙句、契約時の連帯保証人である親にまで管理会社や大家から請求の電話がいってしまうケースは少なくありません。親に心配をかけたくないばかりか、突然の連絡にどう対応すべきかパニックになってしまう方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、実家や親御さんへ退去費用の請求に関する連絡がいってしまった際、親になんと説明し、どのように対処すべきかを詳しく解説します。
【法的な対処と減額交渉の進め方】退去費用は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」や民法に基づき、クロスの耐用年数(6年で残存価値1円)を考慮した適正額に減額すべきものです。連帯保証人へ心理的プレッシャーをかけて支払わせようとする悪質なケースでは、不当請求であることを毅然と拒絶し、必要に応じて弁護士や専門窓口を活用して正当な精算を勝ち取りましょう。
親から連絡が来たら? まず伝えるべき説明のポイント
管理会社や大家から連帯保証人である親へ電話がいった場合、親御さんは「自分のせいで迷惑をかけているのではないか」「払わないと裁判になるのでは」と非常に不安になります。そのため、まずは落ち着いてもらうための正確な状況説明が必要です。
親御さんへは、以下の要点をしっかりと伝えるようにしてください。
- 請求されている金額が、通常の経年劣化や損耗を含んだ不当な高額請求であること
- すでに自分自身で(あるいは専門家を通じて)正当な金額への交渉を行っている最中であること
- 大家や管理会社から直接連絡があっても、絶対にその場で支払いに同意したりお金を振り込んだりしないようお願いすること
連帯保証人は、契約上は借主と同等の支払い義務を負うことになっています。そのため、業者側は借主本人だけでなく、連絡がつきやすい親御さんへ心理的なプレッシャーをかけて回収しようとすることがあります。親が勝手に支払ってしまうことを防ぐためにも、毅然とした態度で交渉中であることを共有しておくことが大切です。
親に連絡がいったときのNG対応と注意点
親御さんへ管理会社から連絡がいった際、焦って間違った対応をしてしまうと、かえってトラブルがこじれる原因になります。以下の点には十分注意してください。
- 親御さんに黙ったままにしておき、親が突然の請求書を見てパニックになる
- 業者からのプレッシャーに負け、親御さんが「払えば終わる」と自己判断で支払ってしまう
- 「支払わない」と感情的に言い張るだけで、法的根拠に基づいた説明をしない
退去費用のトラブルにおいては、感情的に拒否するよりも、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」などを引き合いに出し、法的に妥当な金額しか支払わない姿勢を見せることが重要です。親御さんにも「正当な権利として交渉している」という点を理解してもらいましょう。
高額請求の支払いを止め、穏便に解決するためのステップ
親御さんへ事情を説明して協力を得たら、実際の請求に対して冷静に対処していきます。不当な退去費用トラブルを解決するための基本的なステップは以下の通りです。
- 請求された費用の内訳書を細かく確認し、クロスや床の張替などで借主負担にならない部分を見つける
- 国土交通省のガイドラインに基づき、経年劣化や耐用年数を考慮した適正な見積もり金額を算出する
- 自分で交渉することが難しい場合や、管理会社が威圧的な態度の場合は、弁護士などの専門家に相談して代理交渉を依頼する
特に、連帯保証人である親御さんへの執拗な取り立てや、脅迫まがいの言動がある場合は、個人間での解決が難しくなります。弁護士が介入することで、業者側からの直接の督促をストップさせ、法的な妥当性に基づいた適正な金額での和解を目指すことができます。
親にまで連絡がいってしまうと精神的な負担も大きくなりますが、決して一人で抱え込まず、適切な知識を持って冷静に対処していきましょう。
原状回復・退去費用の高額請求でお悩みの方へ
国交省ガイドラインに基づき、弁護士が適正金額への減額交渉・返還請求をサポートします。諦めて支払う前に、まずはお気軽にご相談ください。