外傷性脳脊髄液漏出症(脳脊髄液減少症)のポイント
交通事故にあわれた際、相手方保険会社との交渉や各種手続において以下のポイントを把握しておくことが極めて重要です。
- RI脳槽シンチグラフィ
- ブラッドパッチ。
弁護士基準(裁判所基準)での適正解決に向けて
交通事故の被害では、保険会社の提示額(自賠責基準や任意保険社内基準)と、裁判所や弁護士が適用する弁護士基準(裁判所基準)との間に大きな乖離が存在するケースが多々あります。
2020年4月の民法改正に伴う最新の法定利率(年3%)や適正な慰謝料計算基準に沿って対応することで、賠償額が増額する可能性が高まります。妥協される前に、まずは当事務所の無料相談をご利用ください。
交通事故で強い衝撃を受けた後、原因不明の頭痛やめまい、倦怠感に悩まされていませんか。もしかしたらそれは、外傷性脳脊髄液漏出症(脳脊髄液減少症)という傷病かもしれません。
交通事故におけるこの傷病は、見た目では分かりにくく、適切な検査や治療を受けなければ後遺障害としても認められにくい厄介な特徴を持っています。被害者が泣き寝入りしないために、正しい知識と対処法を弁護士の視点から解説します。
外傷性脳脊髄液漏出症とはどのような傷病か
交通事故の激しい衝撃(追突事故によるむち打ちなど)により、脳や脊髄を包む硬膜が傷つき、そこから脳脊髄液が漏れ出してしまう病気です。
髄液が減少することで、脳が下方に引っ張られ、様々な神経症状を引き起こします。これが、一般的なむち打ち治療を続けても一向に良くならない原因の一つです。
主な症状と見過ごされやすい理由
代表的な症状には以下のようなものがあります。
- 起き上がると激しくなる頭痛(起立性頭痛)
- めまい、ふらつき
- 耳鳴り、聴力障害
- 視力低下、目の奥の痛み
- 倦怠感、集中力の低下
これらの症状は、天候や気圧の変化によって変動することも多く、周囲や医師から「単なる不定愁訴や精神的なもの」と誤解されてしまうケースが少なくありません。
診断に不可欠な「RI脳槽シンチグラフィ」
外傷性脳脊髄液漏出症の存在を医学的に証明し、損害賠償請求を有利に進めるためには、客観的な画像検査が極めて重要になります。その代表格がRI脳槽シンチグラフィです。
RI脳槽シンチグラフィの仕組みと意義
RI脳槽シンチグラフィは、微量の放射性医薬品(ラジオアイソトープ)を腰椎から注入し、脳脊髄液の流れや漏出箇所を画像として捉える検査です。
- 脳脊髄液がどこから漏れているのか(漏出部位)を特定できる
- 髄液の吸収異常や漏出のスピードを確認できる
- 保険会社や裁判所に対して、客観的な証拠として提出できる
この検査を実施できる医療機関は限られていますが、適切な等級認定を目指す上では非常に強力な証拠となります。
画期的な治療法「ブラッドパッチ療法」
外傷性脳脊髄液漏出症の治療として広く行われているのが、ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)です。
ブラッドパッチ療法の効果とプロセス
この治療法は、患者自身の血液を採取し、それを髄液が漏出している硬膜外腔に注入するものです。注入された血液がカサブタの役割を果たし、漏れ口を塞ぐことで症状の改善を図ります。
- 保存療法(水分補給や安静)で効果が見られない場合に選択される
- 比較的短期間で劇的な症状改善が見られるケースもある
- 保険適用(要件あり)となって以降、治療のハードルが下がっている
なお、ブラッドパッチ療法を受けても症状が完治せず、後遺症が残ってしまうこともあります。その場合は、残存した症状について後遺障害等級の申請を行うことになります。
交通事故における損害賠償と弁護士の役割
外傷性脳脊髄液漏出症は、医学的な解明が進んでいるものの、保険会社がその存在や事故との因果関係を簡単には認めない傾向があります。
「画像所見がない」「事故との因果関係が不明」として、治療費の打ち切りや低い示談金を提示されるケースが後を絶ちません。適正な賠償金を受け取るためには、以下のポイントが重要です。
- 脳脊髄液減少症に精通した専門医による診断書を取得する
- RI脳槽シンチグラフィやCTマイエログラフィーなどの客観的証拠を揃える
- 示談交渉の早い段階で交通事故に強い弁護士に相談する
専門的な医学知識と法的アプローチを組み合わせることで、適正な後遺障害等級(1級、2級、9級など)の獲得や、将来の治療費を含めた十分な損害賠償金の請求が可能になります。お一人で悩まず、まずは専門家へご相談ください。
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