信号のない交差点での事故:基本過失割合と修正要素のポイント
交通事故にあわれた際、相手方保険会社との交渉や各種手続において以下のポイントを把握しておくことが極めて重要です。
- 優先道路
- 広狭差
- 徐行義務。
弁護士基準(裁判所基準)での適正解決に向けて
交通事故の被害では、保険会社の提示額(自賠責基準や任意保険社内基準)と、裁判所や弁護士が適用する弁護士基準(裁判所基準)との間に大きな乖離が存在するケースが多々あります。
2020年4月の民法改正に伴う最新の法定利率(年3%)や適正な慰謝料計算基準に沿って対応することで、賠償額が増額する可能性が高まります。妥協される前に、まずは当事務所の無料相談をご利用ください。
信号機のない交差点での交通事故に遭われた場合、お互いの主張が食い違いやすく、適切な過失割合がどうなるのか不安を感じている方は多いでしょう。信号のない交差点の事故では、道路の広さや優先関係、そして運転時の徐行義務の有無が過失割合を大きく左右します。
信号のない交差点の過失割合を決める3つの基本要素
交通事故の過失割合は、過去の裁判例をベースにした「別冊判例タイムズ」などの基準を参考に算定されます。信号機がない交差点では、以下の3つの要素が基本となります。
1. 優先道路とそうでない道路の関係
交差する道路の一方が優先道路である場合、優先道路を通行していた車の過失は低くなり、そうでない道路(劣後道路)から進入した車の過失が高くなります。 優先道路の定義は、センターラインが続いている道路や、標識によって優先が指定されている道路です。
2. 道路の幅員の広さ(広狭)
お互いの道路に優先関係がない場合、道路の幅員(広さ)の差が重要視されます。 一般的な原則として、明らかに広い道路(幅員が広い道路)を通行していた車のほうが、狭い道路から出てきた車よりも優先されるため、過失割合が小さくなります。
3. 同程度の幅員の道路での事故
交差する道路の幅員がほぼ同じである場合、原則として左方優先のルールが適用されます。 つまり、交差点に同時に進入したときは、右側から来る車よりも左側から来る車が優先されるため、右側から進入した車の過失が高くなるのが基本です。
過失割合を大きく変動させる「修正要素」とは
基本の過失割合が決まった後、事故当時の具体的な状況(修正要素)を考慮して、割合がプラスマイナス修正されます。特に問題になりやすいのが、法律で定められた徐行義務の違反です。
徐行義務違反と速度違反
見通しのきかない交差点や、狭い道路から広い道路へ出る場合などには、車は徐行(すぐに停止できるような低速で走ること)しなければならない義務があります。
- 徐行すべき場所で徐行していなかった場合、過失割合が10〜20%ほど加算されます。
- 一方が著しい速度違反(スピード違反)をしていた場合も、速度超過の程度に応じて大きな修正要素となります。
一時停止違反と直前進入
交差点の一方に「一時停止」の標識や路面表示がある場合、当然ながら一時停止を無視して交差点に進入した側の過失が非常に重くなります。 また、相手がすでに交差点内に進入しているにもかかわらず、その直前で無理に進入した(直前進入)場合も、基本割合からさらに不利に修正されるため注意が必要です。
被害者が納得いく過失割合にするためのポイント
保険会社から提示される過失割合は、必ずしも被害者側に有利なものとは限りません。相手の主張が一方的であったり、こちらの徐行や安全確認の事実が無視されていたりするケースも少なくありません。
適切な過失割合を主張するためには、以下の証拠が不可欠となります。
- ドライブレコーダーの映像
- 現場の道路状況がわかる写真や実況見分調書
- 目撃者の証言
信号のない交差点での事故は複雑な判断を伴うため、保険会社の提示をそのまま鵜呑みにせず、交通事故に強い弁護士などの専門家に早期に相談することをおすすめします。
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