交通事故で「着ていた高級ブランド服」が破れた時の補償のポイント
交通事故にあわれた際、相手方保険会社との交渉や各種手続において以下のポイントを把握しておくことが極めて重要です。
- 時価額賠償
- 購入領収書・写真の提出。
弁護士基準(裁判所基準)での適正解決に向けて
交通事故の被害では、保険会社の提示額(自賠責基準や任意保険社内基準)と、裁判所や弁護士が適用する弁護士基準(裁判所基準)との間に大きな乖離が存在するケースが多々あります。
2020年4月の民法改正に伴う最新の法定利率(年3%)や適正な慰謝料計算基準に沿って対応することで、賠償額が増額する可能性が高まります。妥協される前に、まずは当事務所の無料相談をご利用ください。
交通事故に遭った際、身体の怪我だけでなく、身につけていた私物が破損することは珍しくありません。特に、それが大切にしていた高級ブランドの服やコートであった場合、「どれくらいの補償が受けられるのだろうか」と不安になりますよね。
実は、交通事故における物の損害(物損)には、法律上の明確なルールが存在します。損害賠償の仕組みを正しく理解し、泣き寝入りせずに適正な賠償金を受け取るためのポイントを弁護士が解説します。
交通事故で高級ブランド服が破れた場合の補償の基本
交通事故によって衣類が破れたり汚損したりした場合、法律上は「物損」として扱われます。被害者としては「新品を買った時の金額を全額弁償してほしい」と思うのが当然ですが、裁判例や実務においては、いくつかのルールが適用されます。
補償の基準は「時価額」が基本
法律上、物損の賠償額は原則として時価額(事故当時の価値)を限度とされています。
高級ブランド服であっても、購入してから時間が経っていれば、その価値は時間の経過とともに下がっていきます(減価償却)。したがって、定価が数十万円するスーツであっても、事故当時の価値に換算された金額が賠償額のベースとなります。
修理可能な場合は「修理費用」が請求できる
破れやほつれの程度によっては、洋服のかけつぎや専門の修理店での修復が可能な場合もあります。
その場合、新品に買い替えるのではなく、修理費用の請求が認められます。ただし、ブランド服としての価値や風合いを著しく損なうような修理である場合は、買い替えが認められるケースもありますので、専門業者に状態を診断してもらうことが有効です。
適正な賠償金を受け取るために被害者が準備すべきこと
保険会社から提示される金額に納得し、適正な補償を受け取るためには、被害者自身がその価値と損害を証明するための証拠を集めなければなりません。
購入時の領収書やレシートの重要性
高級ブランドの服であることを証明し、時価額を正しく算出するためには、購入時の領収書やレシート、保証書などの証明資料が非常に重要になります。
もしこれらを紛失してしまった場合でも、以下のような方法で証明できる可能性があります。
- ブランドの公式オンラインショップの購入履歴
- クレジットカードの利用明細
- 同型・同等品の現在の中古市場価格や新品のカタログ価格
事故直後の「写真撮影」を忘れない
事故現場やその直後における、衣類の破損状況の記録も欠かせません。
あとから「事故とは別の原因で破損したのではないか」と保険会社から疑われないよう、以下の点を意識して写真を残しておきましょう。
- 破れた箇所や汚損した部分のアップ写真
- 衣類全体が写っている写真
- ブランドのタグや洗濯表示のタグが分かる写真
高級ブランド服の物損交渉における注意点
ブランド服の物損交渉を進めるにあたり、被害者が知っておくべき実務上のポイントがあります。
慰謝料との関係と減価償却の壁
前述の通り、洋服は使えば使うほど価値が下がるため、保険会社側は容赦なく「減価償却」を主張してきます。購入から何年も経過している場合、驚くほど低い金額しか提示されないことも少なく人身事故の慰謝料などに比べると、物損の交渉はドライに進められがちです。
しかし、購入直後でほとんど着用していない場合や、限定品・希少価値の高いブランド品である場合は、通常の減価償却の計算とは異なる主張ができる余地もあります。
困ったときは交通事故に強い弁護士へ相談を
保険会社の担当者から「古い服なので数千円しか出せない」などと不当に低い示談金を提示された場合、個人で対抗するのは容易ではありません。
衣服の価値の立証や、精神的なショック(お気に入りの品を壊されたことによる精神的損害)を含めた交渉を有利に進めたい場合は、交通事故に強い弁護士に一度相談することをおすすめします。専門家のサポートを受けることで、泣き寝入りを防ぎ、納得のいく解決に近づくことができます。
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