【課題の発見】課題を発見する(仮説を立てる)
2024/02/24 更新
課題と仮説
(1)企業の抱える課題とその解決策は、簡単には見えてきません。
(2)そこで、企業の〇〇という問題は、××をすれば改善できるのではないか、と仮説を立てることになります。
(3)仮説を立てる前には、まず、視野を広げなくてはなりません。なぜなら、自分の視野が狭くて、課題や、解決策に見落としがあるかもしれないからです。
ゼロベース思考
(1)ゼロベース思考は、既存概念を取り払ってより広い視点を持つことです。
(2)「保存容器を製造している会社」であれば、プラスチックの製造に特別なノウハウを持つことから、「プラスチックの加工技術を持つ会社」として広く捉えなすことから始めます。
ゼロベース思考 ①強みを中心に考える。技術を中心に考える。
「自社の強みは何か。」「その技術の強みをどんな言葉で言いかえれるか。」「その技術を使って何か作れないないか。」
プラスチックの保存容器
↓
「密封させる力」
「型どおりに物を作る力」
「プラスチックを自在に加工できる力」
ゼロベース思考 ②商品の機能、分類から考える。
「自社の商品は何か。」「それはどんな商品として分類されるか。」「どんな機能を持っているのか。」「どんな素材でできているのか。」
プラスチックの保存容器
↓
「プラスチックの製品(プラスチックを加工する技術」)
「保存容器(密封させる力)」
ゼロベース思考 ③顧客から考える。
(1)顧客が、どんなニーズをもって、いつ、どこで、どのように商品を使うのか。既存概念を明確化する。
「顧客は、なぜ御社の商品を買うのか。」
「他社の商品ではなく、御社の商品を購入するのはなぜか。」
「顧客は、どんなニーズを満たすためにその商品を使うのか。」
(2)「主婦が料理するために、保存容器を使っている。」「主婦が料理を保存するための商品を作っている。」という既存概念を明確化して、これを変化させる。
「アウトドアで使いたい保存容器はあるか」(使う場面の変更)。
「男性が料理するために使いたい、保存容器は作れるか。」(顧客の変更)。
「食品を腐らせない」というニーズに答えるために、できることはないか。」(解決方法の変更)
「主婦が家事をする時間が減っており、そのニーズが変化していないか。」「変化しているニーズを満たす商品を作れないか。」(ニーズの変更)
仮説思考
(1)時間を決めて、「具体的なアクションプラン(解決策・結論)」を列挙させます。
例えば、10分間と決めて、解決策を出します。
「アウトドアで使う保存容器を作る。」
「男性が使いたい保存容器を作る」。
(2)結論を列挙させてから、理由を考えます。
「最近は、アウトドアがブームであり、保存容器が売れる。」
ミーシー(MECE)を使って仮説を整理する
(1)ミーシー(mece)は、モレやダブがないかをチェックする考え方です。
具体的には、「ミーシー(mece) フレームワーク 具体例」で検索すれば概念が紹介されています。
(2)例えば、ロジックツリーは以下のように使います。
特徴として、似た概念を列挙し、これを束ねる上位概念をチェックすることで漏れを防ぎます。
仮説の検証する
(1)(仮説によって狙うべき)市場規模を算出する。
(2)仮説が会社のビジョンにあっているかを検証する。
(3)仮説がハリネズミの概念を満たしているかを検証する(ハリネズミの概念)。
(4)仮説が弾み車を満たしているかを検証する(弾み車)。
仮説の優先順位をつける。
仮説に優先順位を付けます。
参考
(1)齋藤 嘉則 「新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術」
(2)ゼロベース思考と、仮説思考が紹介されています。