Q 中小企業の従業員の退職金を準備するため、中退共制度(中退共)、企業型確定拠出年金(企業型DC)、生命保険を利用できますが、それぞれのメリット、デメリットを教えて下さい。
2026/05/09 更新
各制度の一覧
| 中退共制度(中退共) | 企業型確定拠出年金(企業型DC) | 生命保険 | |
| 税制メリット | 〇 ※1 | 〇 ※1 | △ ※2 |
| 企業側で退職金の支払いを止めることができるか。 | × ※3 | × ※3 | 〇 |
| 運用 | 機構任せ | 自分で選択しなければならない※4 | 保険会社任せ |
| 差押禁止債権 | 〇 ※5 | 〇 ※5 | × |
| 導入の難易度 | 簡 | 難 ※6 | 簡 |
※1 中退共制度(中退共)、企業型確定拠出年金(企業型DC)は掛金全額について損金(必要経費)とすることができます。
※2 生命保険は商品の種類によりますが、掛け金の半額程について損金(必要経費)とすることができます。
※3 中退共制度(中退共)、企業型確定拠出年金(企業型DC)は、従業員を懲戒解雇した場合にも従業員への支給を止めることは原則できません。
※4 企業型確定拠出年金(企業型DC)は従業員が自分で運用内容を決めなければなりません。
※5 従業員が自己破産した場合、99万円を超える個人財産をすべて失うのが原則です。しかし、中退共制度、確定拠出年金の受給権は差押禁止債権であり、従業員個人が自己破産した場合にも、これらの受給権は保護されます。
※6 確定拠出年金(DC)を導入するには、規定の整備など複雑な手続きが必要です。
※7 中退共制度(中退共)を利用したとしても元本割れのリスクはあります。
Q 中小企業が企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入するメリットはなんですか。
A (1)退職金の準備金としての掛け金全額が損金(必要経費)となる私的年金制度として、企業型確定拠出年金(企業型DC)のほかに、中退共制度(中退共)が存在します。
(2)確定拠出年金は他の私的年金と比べれば複雑な手続きが必要です。
(3)運用商品を選べることが確定拠出年金(DC)の特徴であり、従業員が運用商品を選ぶことができることが企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入するメリットといえるでしょう。そのメリットを活かすためには従業員に対し資産運用の教育等を行う体制が必要となります。
(4)もちろん、中退共制度(中退共)を利用できるのは中小企業に限られており、一定規模以上の企業にとっては退職金の準備金としての掛金全額が所得控除の対象となるメリットは大きいといえます。






