Q 「証人は、そのように証言しておりません。誤導です。」と異議を出されたら、どのように対応すべきか。
2025/12/20 更新
曖昧な回答と、誤導
(1)例えば、「証人がAさんがBさんに悪口を言っている、とBさんに告げたかもしれない。」と証言したとします。
(2)弁護士人が、証人に対し、「なぜ、証人がAさんがBさんに悪口を言っている、とBさんに告げたのでしょうか。」という質問をすれば、ニュアンスが違います。
(3)この場合には、「証人は、そのように証言しておりません。誤導です。」と異議を出されます。
どのように対応すべきでしょうか。
聞き返す方法1
誤導質問にならないように、以下のように質問を工夫する必要があります。
弁護士A
「なぜ、証人がAさんがBさんに悪口を言っている、とBさんに告げたのでしょうか。」
弁護士B
「異議があります。証人は、そのように証言しておりません。誤導です。」
弁護士A
「失礼しました。聞き直します。」
「証人は、AさんがBさんに悪口を言っている、とBさんに告げたかもしれない、と証言されてしたよね。」
証人
「そんなことは言ってません。」
ポイント
この方法で上手くいく方法もあるが、先ほどの証言さえ否認されてしまってしまう可能性もある。
戦略的撤回2
弁護士A
「なぜ、証人がAさんがBさんに悪口を言っている、とBさんに告げたのでしょうか。」
弁護士B
「異議があります。証人は、そのように証言しておりません。誤導です。」
弁護士A
「失礼しました。撤回します。」
ポイント
承認の発言があいまいであるがゆえに起こる誤導です。
あいまいな証言を引き出しただけでも勝利であり、これ以上は撤回しましょう。






