この記事の要点まとめ
近年流行している成人後感染のジェノタイプ特徴、集団予防接種由来(在来型)ではないとされる理由.
B型肝炎給付金の対象となるのは、「幼少期の集団予防接種」によってB型肝炎ウイルスに持続感染した方です。そのため、ウイルスへの感染が予防接種によるものか、それ以外(成人してからの感染など)によるものかを判別することが重要になります。 その判別の鍵となるのが、B型肝炎ウイルスの「ジェノタイプ(遺伝子型)」です。ここでは、とくに給付金の対象外となるリスクが高い「ジェノタイプAe」について解説します。
ジェノタイプ(遺伝子型)とは?
B型肝炎ウイルス(HBV)は、遺伝子の塩基配列の違いによって、AからJまでのいくつかのタイプ(ジェノタイプ)に分類されます。 日本人に昔から感染している「在来型」と呼ばれるものは、主にジェノタイプBやジェノタイプCです。昭和期の集団予防接種によって感染が広がったのは、この在来型のウイルスです。
ジェノタイプAe(欧米型)の特徴
一方で、ジェノタイプAe(エージェノタイプ・サブタイプAe)は、もともと欧米に多く見られたタイプです。日本では1990年代(平成以降)に入ってから、主に性交渉などを通じて若者や成人の間で急速に感染が拡大しました。
ジェノタイプAeの最大の特徴は、「成人になってから感染しても、免疫によって排除されにくく、そのまま持続感染(キャリア化)しやすい」という点です。在来型(BやC)は、大人が感染すると一過性感染で終わることがほとんどですが、Ae型は大人が感染しても約10%がキャリアになると言われています。
なぜ給付金の対象外となるのか?
B型肝炎給付金は、昭和23年から昭和63年までの間に行われた集団予防接種による被害を救済するための制度です。ジェノタイプAeは、この期間の日本にはほとんど存在しておらず、近年になってから成人の間で広まったウイルスです。 そのため、血液検査の結果ウイルスの型が「ジェノタイプAe」であった場合、国は「幼少期の集団予防接種による感染ではなく、成人になってから別の原因(性交渉など)で感染した可能性が高い」と判断します。これにより、予防接種との因果関係が否定され、原則として給付金の対象外となってしまいます。
検査結果に不安がある場合は専門家へ
ウイルスのジェノタイプは、専門の血液検査によって判定されます。ご自身のウイルスがどのタイプであるかは、治療方針を決める上でも、給付金の請求を行う上でも非常に重要です。
もし「自分のジェノタイプが分からない」「検査結果の見方が分からない」といった不安があれば、弁護士にご相談いただくことで、必要な検査や手続きの流れが明確になります。 夕陽ヶ丘法律事務所では、B型肝炎訴訟に関する無料相談を受け付けています。着手金0円の完全成功報酬制ですので、対象になるかどうか不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
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