この記事の要点まとめ
会社や共済組合に保管されている古い健診結果(HBs抗原陽性、GOT/GPT数値)の開示請求。
B型肝炎キャリアの証明と古い健康診断データの重要性
B型肝炎給付金を受け取るためには、過去の様々な段階において「自分がB型肝炎ウイルスに感染していた(キャリアであった)」ことを証明しなければならない場面が多々あります。 例えば、「過去の輸血や手術が感染原因ではないこと」を証明するために、その手術より前のデータが必要になったり、「20年の除斥期間(時効のようなもの)」の起算点を証明するために、古い時点での肝機能異常のデータが必要になったりします。
こうした過去の証明を行う上で非常に強力な武器となるのが、過去に職場で受けた健康診断のデータです。
公務員・教員・大企業におけるデータ保管の現状
一般的な医療機関(病院やクリニック)のカルテの法定保存期間は「5年」と定められており、10年以上前の古いカルテは破棄されてしまっているケースが珍しくありません。 しかし、健康診断のデータについては事情が異なる場合があります。
長期間保管されている可能性の高い職場
特に、公務員、教職員、大企業の社員として長年勤務されていた方の場合、所属先の共済組合や企業の健康管理センター、産業医の部門において、健康診断のデータが数十年分にわたって大切に保管されているケースが多く見受けられます。 法律上の保存義務期間を過ぎていても、職員の健康管理の目的で独自に長期間保存している組織があるのです。
探すべき重要なデータ
健康診断の結果の中で探すべきなのは、以下の項目です。
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HBs抗原やHCV抗体などの肝炎ウイルス検査の結果(「陽性」や「+」の記載)
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GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTPなどの肝機能の数値(異常値が続いている記録)
健康診断データの開示請求と取得方法
過去の健康診断データは、ご自身で勤務先(あるいは元勤務先)に開示請求を行うことで取得可能です。
1. 問い合わせ先の確認
まずは、勤務先の「人事部」「労務担当部署」「健康管理センター」や、加入している「共済組合」「健康保険組合」などに、過去の健康診断の記録が残っていないか問い合わせを行います。退職後であっても、一定期間はデータが保存されている場合があります。
2. 開示請求手続き
データの存在が確認できたら、所定の書式(個人情報開示請求書など)に従って正式に開示を求めます。数週間程度で、過去の健診結果のコピーなどが送られてきます。
諦めずに記録を探すことが給付金への第一歩
「病院のカルテが破棄されていたから証明できない」と諦めてしまう方は非常に多いですが、職場の健診記録から決定的な証拠が見つかり、無事に給付金を受け取れたという事例は数多く存在します。 弁護士は、どのようなデータが必要なのか、どこに記録が残っている可能性があるのかを的確にアドバイスし、証拠集めをサポートします。
まとめ
公務員や大企業にお勤めだった方は、古い健康診断のデータが残っている可能性が十分にあります。過去の検査記録は、B型肝炎給付金を勝ち取るための非常に重要な証拠となりますので、諦めずに開示請求を行うことが大切です。
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