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「持続感染(HBVキャリア)」と「一過性感染」の違いと検査による見分け方

【本記事の監修者】
弁護士 井上 正人(大阪弁護士会所属 / 登録番号:第43449号 / 弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表弁護士)
※本記事は、特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法、基本合意書、裁判実務および厚生労働省の最新手続基準に基づき、法律実務の視点からわかりやすく解説しています。

Q 「持続感染(HBVキャリア)」と「一過性感染」は、給付金請求においてどのように見分けるのですか?
A 【見分け方の基準】血液検査における「HBs抗原」や「HBe抗原・抗体」などの検査結果を確認し、6ヶ月以上の長期にわたる感染(持続感染)の事実があるかを証明します。一過性感染の場合は給付金の対象外となるため、過去の医療カルテや健診結果等による継続的な感染証明が不可欠です。
【弁護士に依頼するメリット】どの検査データが持続感染の証明として有効的か、法的な基準に照らし合わせて専門家が正確に判断・収集を代行するため、医学的な判断に迷うことなくスムーズに給付金請求を進めることができます。

B型肝炎給付金を受け取るためには、B型肝炎ウイルス(HBV)に「持続感染」していることを証明する必要があります。 B型肝炎の感染状態には、大きく分けて「一過性感染」と「持続感染」の2種類がありますが、給付金の対象となるのは「持続感染」の方のみです。ここでは、両者の違いと、自分がどちらに該当するのかを検査で見分ける方法について解説します。

一過性感染と持続感染の違い

一過性感染とは

一過性感染とは、大人になってからB型肝炎ウイルスに感染した場合に多く見られる状態です。感染しても、自身の免疫機能がウイルスを攻撃して体外へ排除するため、数ヶ月で自然に治癒します。一時的に急性肝炎を発症することはありますが、治癒後は体内にウイルスが残らないため、給付金の対象にはなりません。

持続感染(HBVキャリア)とは

持続感染とは、B型肝炎ウイルスが体内に6ヶ月以上とどまっている状態のことです。免疫機能がまだ十分に発達していない幼少期(満3歳未満など)にウイルスに感染すると、免疫がウイルスを「異物」として認識できず、ウイルスが肝臓内に住み着いてしまいます。集団予防接種の注射器の使い回しによる感染は幼少期に起きているため、この持続感染(キャリア)となります。給付金を請求するには、この状態であることを証明しなければなりません。

検査による見分け方

持続感染であることを国に証明するためには、指定された血液検査結果の提出が必要です。具体的には、以下のいずれかの条件を満たす検査結果を用意します。

1. 6ヶ月以上の間隔をあけた2回の検査結果

最も確実な方法は、6ヶ月以上の間隔をあけて行った2回の血液検査で、両方ともウイルスが存在することを示す結果を提出することです。対象となる検査項目は以下の通りです。

  • HBs抗原が陽性

  • HBV-DNAが陽性

  • HBe抗原が陽性

これらのいずれかが、6ヶ月間隔で2回とも「陽性」であれば、持続感染と認められます。

2. HBc抗体の数値による証明

もし、過去の検査結果がなく、6ヶ月も待てないという場合には、「高力価(数値が高い状態)のHBc抗体陽性」という1回の検査結果でも証明できる可能性があります。HBc抗体が「高力価」であることは、幼少期から長期間にわたってウイルスに感染し続けていること(持続感染)の医学的な証拠とみなされます。

専門的な判断が必要なことも

これらの血液検査は、一般的な健康診断の項目に含まれていることもありますが、詳細な数値までは測定されていないこともあります。そのため、追加の検査が必要になるケースも珍しくありません。

B型肝炎給付金の手続きや対象要件でお悩みの方は、一人で抱え込まず、厚生労働省のB型肝炎訴訟相談窓口(0120-800-024)や法テラス、全国の弁護士会法律相談センターなど、公的な相談窓口のご利用をご検討ください。

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  • 厚生労働省 B型肝炎訴訟相談窓口: 0120-800-024(平日 9:00〜17:00 / 通話料無料)
  • 法テラス(日本司法支援センター): 0570-078374(平日 9:00〜21:00、土曜 9:00〜17:00)
  • 各都道府県の弁護士会: 全国の弁護士会法律相談センターにて専門相談窓口が開設されています。
弁護士 井上正人

この記事の監修

弁護士 井上 正人
(いのうえ まさと)

大阪弁護士会所属(登録番号:43449)
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

相続や遺産分割、交通事故の賠償問題をはじめ、事業者様を狙う求人広告詐欺の被害救済やオフィス・テナント等の原状回復トラブルなど、不測の事態に直面した皆様の精神的・経済的なご負担を少しでも和らげ、正当な権利の実現と円満な解決へと導くためのサポートを徹底して行っています。

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