この記事の要点まとめ
80歳以上の高齢でのHBs抗原陰性データはウイルスが自然消失した可能性があるため証拠として不採用となります。年長のきょうだいの血液検査で代用するのが有効です。
Q:母親が「82歳の時に受けた血液検査」でHBs抗原陰性でした。母子感染否定に使えますか?
A:この陰性データは母子感染の否定根拠としては採用されません。高齢になるとHBVが自然に消失することがあり、80歳以上での陰性は「過去に感染がなかった」証明にはならないからです。
詳しく解説します
高齢者でのウイルス自然消失
B型肝炎ウイルスは長年の経過で免疫の働きによって自然に排除される(セロクリアランス)場合があります。特に高齢になるほどHBs抗原が陰性化する確率が高まることは医学的に知られており、82歳時点の陰性データから「若い頃から感染していなかった」とは言えません。裁判所もこの医学的知見を踏まえて証拠評価を行います。
有効な代替手段:年長きょうだいの検査
二次感染(母子感染)の有無を確認する最も有効な方法は、年長のきょうだい(兄や姉)のHBs抗原検査を実施することです。年長のきょうだいが陰性であれば、同じ母親から生まれた子が感染したのは集団予防接種が原因である可能性が高まります。
その他の補足資料
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きょうだいの血液検査結果(HBs抗原・HBe抗体)
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家族の感染状況に関する陳述書
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母親の若い頃の通院記録(存在する場合)
まとめ
82歳時点の陰性データは証拠として機能しません。年長きょうだいの血液検査を活用する方針を、弁護士と一緒に検討しましょう。
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