早期の抗ウイルス薬「ラミブジン(ゼフィックス)」服用歴と過去の慢性肝炎発症
2000年代初頭に処方されたゼフィックスの薬帳・レセプトによる、過去の慢性肝炎発症証明。
B型肝炎の給付金請求における「過去の発症証明」の重要性
B型肝炎訴訟において、慢性肝炎の給付金(1,250万円)を受け取るためには、「慢性肝炎を発症した」という事実を客観的な医療記録で証明する必要があります。現在も通院を続けていて慢性肝炎であることが明らかな場合は証明が容易ですが、「過去に慢性肝炎だったが、現在は落ち着いている(セロコンバージョンなど)」という場合、過去の発症事実をどう証明するかが大きな壁となります。
慢性肝炎の証明には、原則として「6ヶ月以上継続した血液検査の異常値(ALTなど)」や「肝生検の結果」が必要です。しかし、2000年代初頭のカルテは、法律で定められた保存期間(5年)を過ぎて破棄されていることが多く、検査結果を取り寄せるのが非常に困難なケースが多々あります。
このような「カルテがない」状況を打破するための強力な証拠となるのが、ゼフィックスなどの特効薬の処方履歴です。
ゼフィックスの処方履歴が慢性肝炎の決定的な証拠に
「ゼフィックス(一般名:ラミブジン)」は、日本で2000年に初めて承認されたB型肝炎の経口治療薬(核酸アナログ製剤)です。この薬の登場はB型肝炎治療において画期的なものであり、2000年代初頭から多くの患者様に処方されました。
重要なのは、ゼフィックスは一時的な体調不良や急性肝炎に対して気軽に処方される薬ではないという点です。医学的なガイドラインにおいて、ゼフィックスは「B型慢性肝炎」または「B型肝硬変」と確定診断された患者様に対してのみ、ウイルスの増殖を抑える目的で継続投与されるものとされています。
したがって、裁判において「ゼフィックスが処方されていた」という記録を提出できれば、それ自体が「当時、医師によって慢性肝炎と診断され、本格的な治療が行われていたこと」の強力な証明となります。血液検査の数値が残っていなくても、この処方事実をもって慢性肝炎の発症(和解基準)を満たすと認められる可能性が非常に高いのです。
カルテが破棄されていても証拠は集められます
「2000年代のカルテなんて、もう病院に残っていない」と諦める必要はありません。ゼフィックスが処方されていたという事実は、以下のようなカルテ以外の記録からでも十分に証明可能です。
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お薬手帳(薬帳):ご自宅に当時の古いお薬手帳が残っていれば、それがそのまま証拠になります。
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健康保険組合のレセプト(診療報酬明細書):病院のカルテがなくても、加入していた健康保険組合(協会けんぽ、健保組合など)に当時のレセプト記録が残っている場合があります。
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調剤薬局の記録:お薬を受け取った薬局側に、調剤録や薬歴が残存しているケースもあります。
医療費助成と給付金は別の制度です
ゼフィックスによる治療を受けていた方の中には、各都道府県の「肝炎治療に対する医療費助成制度」を利用していた方も多いでしょう。しかし、医療費の助成を受けていることと、国から支払われるB型肝炎給付金(最大3,600万円)は全く別の制度です。給付金を受け取るためには、自ら裁判(国家賠償請求訴訟)を起こして手続きを進める必要があります。
夕陽ヶ丘法律事務所では、B型肝炎訴訟に関する無料相談を受け付けています。着手金0円の完全成功報酬制ですので、まずはお気軽にご相談ください。
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