肝生検の病理結果「新イヌイ分類(F1〜F4・A1〜A3)」と給付金額の対応関係
肝生検組織の線維化ステージ(F4=肝硬変2,500万円)と炎症活動度(A)の病理診断書の読み解き。
病理診断書から読み解く「肝硬変」の確定
B型肝炎の給付金請求において、ご自身の病状が「肝硬変(発症から20年未満であれば給付金2,500万円)」であることを国に認めてもらうためには、客観的で確実な医学的証拠が必要です。その中で最も確実で、裁判上も強力な証拠となるのが「肝生検(かんせいけん)」によって得られた組織の「病理診断書」です。
肝生検とは、肝臓に針を刺して直接細胞を採取し、顕微鏡でその状態を詳しく調べる検査のことです。この検査を受けた後、病理医(細胞の診断を専門とする医師)によって作成されるのが病理診断書です。
線維化ステージ(F)と炎症活動度(A)とは
お手元に病理診断書がある場合、そこにアルファベットの「F」と「A」に数字が添えられた記載(例:F3/A2、F4/A3 など)がないか確認してみてください。これらは、給付金の額を左右する極めて重要な暗号のようなものです。
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線維化ステージ(F:Fibrosis)
肝臓が炎症を繰り返してどれくらい「硬く(線維化)」なっているかを示す数値です。F0〜F4の5段階で評価され、数字が大きいほど病状が進行していることを意味します。裁判において「F4」と診断されている場合、医学的に「肝硬変」に至っていることの明確な証明となり、肝硬変としての和解基準を満たす強力な根拠となります。
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炎症活動度(A:Activity)
肝臓の中で現在どれくらい強い「炎症」が起きているかを示す数値です。A0〜A3の4段階で評価され、数字が大きいほど強い炎症が現在進行形で起きている(ウイルスが活発に活動している)ことを示します。
専門用語が多くてもご安心ください
病理診断書には、「門脈域の線維性拡大」「偽小葉の形成」「ピースミール・ネクローシス(限界板破壊)」といった、一般の方には馴染みのない専門用語が多数並んでいます。
特に重要なのが「偽小葉(ぎしょうよう)の形成」という言葉です。これが認められる場合、肝臓の細胞が本来の構造を失ってしまっていることを意味し、F4(肝硬変)と診断される決定的な所見となります。
ご自身で診断書のすべての意味を理解し、法的な証拠として組み立てる必要はありません。「自分の手元にある診断書が、給付金の基準を満たすものなのかわからない」という場合でも、専門の弁護士が医学的・法的な観点からしっかりと読み解き、適切な病態での和解を目指してサポートいたします。
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