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国から「原告の生年月日と血液検査報告書のイニシャル記載の同一性を説明せよ」と言われた時

【本記事の監修者】
弁護士 井上 正人(大阪弁護士会所属 / 登録番号:第43449号 / 弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表弁護士)
※本記事は、特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法、基本合意書、裁判実務および厚生労働省の最新手続基準に基づき、法律実務の視点からわかりやすく解説しています。

Q 国から「原告の生年月日と血液検査報告書のイニシャル記載の同一性を説明せよ」と言われた時はどうすればよいですか?
A 【結論と対応策】病院の検査報告書が「T.S.」等のイニシャル表記である場合、カルテ番号やカルテの記載から同一人物であることを証明する「同一人物である旨の証明書」や「カルテの写し」を病院から取得して提出する必要があります。
【弁護士に依頼するメリット】国からの釈明要求に対して、医学的・法的に正確な資料を迅速に用意することで、審査の遅延を防ぎスムーズな給付金受給へとつなげることができます。

検査報告書のイニシャル表記と本人特定の壁

B型肝炎訴訟においては、過去の病態や感染の事実を証明するために、数十年前の古い検査報告書(血液検査や病理検査など)を提出することが多々あります。しかし、当時の医療機関のプライバシー配慮や運用ルールにより、検査報告書の氏名欄がフルネームではなく、「T.S.」のようなイニシャル表記になっていることがあります。これが国の審査において大きな壁となります。

イニシャル表記に対する国の反論

提出した検査報告書の氏名がイニシャルのみであった場合、国は「この検査結果が、本当に請求者(ご本人)のものであるという客観的な確証が得られない。同姓同名の別人の可能性も否定できない」として、証拠の能力を認めず反論してきます。いくらご本人が「自分のものだ」と主張しても、厳格な審査のもとでは受け入れられません。

カルテID(患者番号)との一致証明による補正

この反論を退け、検査報告書がご本人のものであることを証明するためには、医療機関が発行する「カルテID(患者番号・診察券番号)」を活用します。 具体的には、検査報告書を発行した病院に対して照会を行い、「当該検査報告書に印字されているカルテID(または検体番号)が、請求者のフルネームが記載された基本カルテ(フェイスシート等)の患者IDと完全に一致していること」を示す証明書を取得します。これにより、イニシャル表記であっても、病院の公式な管理システムに基づいて本人のデータであることが客観的に証明されます。

細部にこだわる専門的な証拠収集

このような細かい表記の不備であっても、国は見逃さずに指摘してきます。指摘されてから慌てるのではなく、事前に証拠を精査し、必要な病院の証明を取り付ける先回りの対応が、早期解決への鍵となります。

B型肝炎給付金の手続きや対象要件でお悩みの方は、一人で抱え込まず、厚生労働省のB型肝炎訴訟相談窓口(0120-800-024)や法テラス、全国の弁護士会法律相談センターなど、公的な相談窓口のご利用をご検討ください。

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  • 厚生労働省 B型肝炎訴訟相談窓口: 0120-800-024(平日 9:00〜17:00 / 通話料無料)
  • 法テラス(日本司法支援センター): 0570-078374(平日 9:00〜21:00、土曜 9:00〜17:00)
  • 各都道府県の弁護士会: 全国の弁護士会法律相談センターにて専門相談窓口が開設されています。
弁護士 井上正人

この記事の監修

弁護士 井上 正人
(いのうえ まさと)

大阪弁護士会所属(登録番号:43449)
弁護士法人夕陽ヶ丘法律事務所 代表

相続や遺産分割、交通事故の賠償問題をはじめ、事業者様を狙う求人広告詐欺の被害救済やオフィス・テナント等の原状回復トラブルなど、不測の事態に直面した皆様の精神的・経済的なご負担を少しでも和らげ、正当な権利の実現と円満な解決へと導くためのサポートを徹底して行っています。

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