【コンセプト】実務家のための民事訴訟(基礎概念)
2025/04/11 更新
実務家のための民事訴訟
(1)弁護士事務所を経営していると、事務員さんに民事訴訟を説明することがあります。
(2)裁判所の書記官は、民事訴訟そのものを勉強するようです。
(3)同じく考えれば、実務家のための民事訴訟(の基礎概念)をまとめたものがあってよいと思いました。
(4)実務家のための民事訴訟を作るとすれば、どんな内容がよいでしょう。
岡口元裁判官の要件事実マニュアルを目標とする
(1)一つの答えとしては、岡口元裁判官の要件事実マニュアルの記載を参考に、民事訴訟をまとめることでした。
(2)岡口元裁判官の要件事実マニュアルには民事訴訟法の基礎概念等が記載されていました。要件事実の本に民事訴訟法の基礎概念が記載されているのは、要件事実を使いこなすには、最低限の民事訴訟法の知識が必要だったからです。
(3)今回も、岡口元裁判官の要件事実マニュアルを参考にしました。
書記官本を目標とする
(1)もう一つの目標は、裁判所書記官が使う、裁判所職員総合研修所 (監修)「民事訴訟法講義案(三訂版) 」を目指すことです。
(2)同本には、簡潔に民事訴訟法の基礎概念がまとめられており、これを目標に各概念を簡単に記載することにしました。
実務的なマニュアルの記載はしない
(1)今回は、手続的な記載を極力排除する方針としました。
(2)記載内容が増えると、読みにくくなるからです。
(3)そもそも、弁護士事務員用のマニュアル本は存在するので、「実務的なマニュアル」も省いてよいでしょう。
(4)実務的な手続が、なぜそうなっているのか、について民事訴訟の基礎概念をまとめることにしました。
ターゲット
(1)読者としては、大学生もしくはロースクール生に対し、民事訴訟法の基本をコンパクトに伝えることです。
(2)もしくは、弁護士事務所の事務員に、実務のもとになった、民事訴訟法の基本を説明することです。
レベルと範囲
(1)情報量が増えれば、全体的に分かりにくくなります。したがって、方針を決めたいと思います。
(2)民事訴訟の基本概念としては、第一審の手続の理解を中心に解説します。