Q 裁判所に提出する際に、委任状にどのような記載をしますか。
2025/07/14 更新
委任状
(1) 弁護士は、依頼者の代理人として活動します。弁護士が、依頼者の代りに法律行為ができるのは、委任をしてもらっているからです。
(2)したがって、弁護士が、依頼者に代わって活動するには、委任状が必要になります。
(3)訴訟委任状を裁判所に提出する場合には、以下のように書き込みします。

日付
(1)日付を記入します。
(2)委任者の欄は、依頼者に書いてもらいます。
(3)しかし、日付の方が、法律事務所で記載することが多いです。
事件名
事件名等は、法律事務所で記載します。
原告が委任状を出す場合 相手方 被告の名前を記入します。 例 山田花子 例 山田商事株式会社 裁判所 訴状を提出する裁判所名を記載します。 例 大阪地方裁判所 事件名 訴状で原告が決めた事件名を記載します。 例 損害賠償請求事件 |
被告が委任状を出す場合 相手方 原告の名前を記入します。 裁判所 例 大阪地方裁判所 第6民事部 (被告の場合には、係属部が決まっている。) 事件名 例 令和7年(ワ)第◯◯◯号事件 (被告の場合には、事件番号が決まっている。) |
訴状の記載の事件名
原告が委任状を出す場合の事件名は、下記の訴状に記載された事件名のことをいいます。
訴 状 (省略) 貸金返還請求事件 訴訟物の価格 100万 貼付印紙代 ◯円 第1 請求の趣旨 1 被告は原告に対し100万円及びこれに対する令和5年12月1日から支払済みまで年15%の金員を支払え。 2 訴訟費用は被告の負担とする。 との判決を求める。 (省略) |