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予防法務

物言う取締役の対処法

2025/01/01 更新

物言う取締役会

(1)物言う投資家(アクティビスト)の対策が必要です。
(2)投資家(アクティビスト)が送り込んだ取締役が、非生産的な質問をして議題を脱線させ、会議を紛糾させることもあります。
(3)物言う取締役会には以下の形で対応をしましょう。

個別に相談できる取締役を確保する

(1) 正式な会議以外でも、個別に相談できる取締役を確保するべきです。
(2)特に、取締役会の議長との関係は重要です。
(3)取締役会での人脈を作っていれば、突然、代表取締役を解任される等の不穏な動きを感知することもできます。

正式な会議以外でも、取締役会とコミュニケーションをとる

(1)定期的にレターを送るなどして、正式な会議以外でも、取締役会とコミュニケーションをとることが重要です。
(2)投資家(アクティビスト)が送り込んだ取締役が、非生産的な質問をして議題を脱線させ、会議を紛糾させることもあります。しかし、こういったレターでの情報提供は妨害できないほか、下準備をしておけば、会議当日の議論もコントロールができます。

幹部候補生を取締役に紹介する

(1)取締役は、将来の経営者や、現場のマネージャーの人柄や仕事内容について興味を持っています。
(2)幹部候補生にとっても、取締役と知り合うことはよい経験となります。
(3)幹部候補生を通じて、取締役とコミュニケーションをとることができます。

事業計画の途中段階で意見を求める

(1)事業計画については、完成品ではなく、途中段階のもので意見を求めましょう。
 複数案がある場合には、複数の案を作ります。
(2)意見を聞くときには、あくまで参考にするものであり、取締役に決定を委ねるものではない。
(3)このようにすることで、取締役は事業に関与することができる。他方、経営陣は取締役が指摘する内容を予想することに役立つ。
(4)取締役会の役割は監督であるが、戦略を実行するのは経営者であり、その決定権を委ねるべきではなく、バランスを取る必要があります。

参考

 ハーバードビジネスレビュー2024年12月80頁

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