共同CEO体制
2024/09/17 更新
共同CEO体制のリスク
(1)共同CEOには対立や混乱、一貫性の欠如、優柔不断、判断の遅れを生む可能性があります。
(2)しかし、CEOが果たすべき業務は増えており、複数のCEOがそれぞれ役割分担をして、強みを活かすというメリットもあります。
(3)共同CEO体制が成功している企業は以下のこの秘訣は9つあるとのことです。
共同CEO体制に意欲的な人物であること
各CEOが、共同CEO体制を築くことに意欲的である必要です。
お互いのスキルが補完し合う関係にあること
お互いの強みが他方の弱みを補完し、相互に補完し合う関係にあることが必要です。
責任と意思決定権が明確であること
共同CEOがどの分野について単独で責任と意思決定権を持つのか、どの分野について一緒に責任と意思決定を持つのか、明確にしていることが必要です。
コンフリクトの解決方法
(1)共同CEOの意見が対立したときに、解決する方法を持っていることが必要です。
(2)お互いの意見が対立したときには、「熱い思い持つ方を優先する。」「会長に意見を聞いて会長の決定に従う。」等の決定が必要です。
単一の存在に見えること
各CEOの決定が会社として、一貫していることが必要です。矛盾、混乱がないことが必要であり、各CEOが事前事後に各決定についてコミュニケーションをとる必要があります。
アカウンタビリティ(説明責任)
各CEOが会計報告に共同で署名し、会社の業績について共同で責任をとり、役員報酬を公平に分割する必要があります。
取締役会の協力
(1)取締役会は、共同CEOの役割分担が上手くいっているか確認することが必要です。
(2)取締役会が、共同CEOの意見対立の決着をつける等の役割を担うことがめったにあってはなりません。そうなってしまうと、会社の意思決定の遅延を招くからです。
価値観の共有
共同CEOは価値観を共通している必要があります。
出口戦略
どちらか一方のCEOが共同CEO体制を辞めると宣言すれば、直ちに、共同CEO体制を辞めるための手続きが決められている必要があります。
参考
ハーバードビジネスレビュー2022年11月号43頁以下