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予防法務

不正防止と企業文化

2024/08/27 更新

従来型の不正防止策

 従来の不正防止策は以下の手順で行わていました。

(1)従来型の不正防止策では、細かいルールを決める。

(2)従業員に対し、ルールを守るように研修をする。

(3)従業員がそのルールを守っているかを監視する。

従来型の不正防止案の問題

(1)監視を強めても、厳罰を課しても、不正防止に歯止めがかからない場合があります。

(2)そもそも、監視を強化するという方法には、不正を助長する側面があります。なぜなら、𠮟責や罰を受けると思えばこれを隠そうとする心理が働きます。監視されていることが不信感となって、逆にルール破りを助長するからです。

不正と企業文化

(1)不正の発生に、企業文化が関与していることがあります。

(2)以下の企業文化が問題があると言われています。

問題となる企業文化

(1)厳しいノルマが課されている職場では、マイナスの報告をしなかったり、目立たない形で報告したりする心理が働きます。

(2)失敗をしたときに、従業員の言い分を聞かずに不合理に叱責をする文化(失敗を個人の責任とされてしまう文化)があると、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。

(3)給与・昇進その他会社の評価が不透明な場合には、会社のルールを守ろうとする気持ちを奪います。

参考

 ハーバードビジネスレビュー2022年10月号116頁

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