Q リモートワークのデメリット(注意点)は何ですか。
2025/05/08 更新
リモートワーク(在宅勤務)
リモートワーク(在宅勤務)のメリット、デメリットを確認しましょう。優秀な社員が退職することを防ぐ」ための制度です。
新人社員には在宅勤務は不向きである
(1)新人社員に、在宅勤務は不適切です。
(2)先輩の仕事のやり方を見たり、気軽に相談できる環境があって仕事を覚えたりしていくからです。
売上や、仕事の成果を測定できない仕事は不向きである
(1)リモートワークについては、勤務態度を監視することができません。
(2)したがって、売上や仕事の数量を管理できない業種であれば、後日トラブルになりがちです。仕事の内容にっては、そもぞも在宅勤務が相応しくない業種もあります。
リモートワークの活用には要件を設けるべきです
(1)リモートワークの環境では、仕事をさぼるメンバーがでてきます。
(2)不正を起きやすい環境をわざわざ作ることになるので、企業としてリモートワークは特例とすべきですし、その要件を明確にすべきです。
(3)雇用契約書において、マネージメントの都合で、「リモートワークを中止する」ことがあることを明記しましょう。
在宅勤務するかどうか、選択権を与える必要です
(1) 在宅勤務 には、ある社員にとってはメリットとなり、ある社員にとってはデメリットとなります。リモートワークを認めないことに不満を抱く社員がいれば、リモートワークを命じられたことに不満を抱く社員がでてくることになります。したがって、リモートワークを導入する場合には、社員に選択権を与える必要があります。
(2)通勤時間2時間で、自宅でも仕事ができるAさんにとっては、通勤時間を削ることもできリモートワークを望むかもしれません。
通勤時間が30分で、2時に子供が学校から帰ってくるBさんは、自宅では仕事ができません。Bさんは、オフィス勤務を望むかもしれません。
コミュニケーション不足への配慮が必要です
(1)1人の社員でも在宅勤務を認めれば、組織全体のコミュニケーションを取ることが難しくなります。
(2)例えば、1週間に一度、オンラインで、仕事について意見交換をする場や、社内勉強会、オンラインで座談会を設けることが有益だと言われています。
(3)コミュニケーション不足で、タスク管理にも問題が生じやすく、新しくタスク管理のソフトの導入が必要です。
管理職に高いレベルのマネージメントスキルが要求される
(1)管理職が高いレベルのマネージメント能力がなければ、在宅勤務は上手く行きません。
(2)社員の孤立感を和らげるには、個別に社員と連絡をとって、「あの仕事ありがとう。」とプラスのレスポンスを返す必要があるでしょう。
(3)在宅勤務者の仕事は仕事内容で評価をする必要ができてきます。「労働時間」ではなく、「仕事」にフォーカスした公平かつ透明な評価が必要になります。
(4)全体での意見調整が難しくなります。したがって、社員同士の意思疎通に問題が生じていないか、管理する必要がでてきます。
(5)在宅勤務は新しい働き方であり、新しい取り組みをやっていかなければ上手く行きません。現場の意見を引き出し、それを改善に活かす力が必要になります。
いろいろなIT技術を積極的に導入をする必要がある
(1)新しい働き方を進めるものであり、今までどおりの仕事のやり方をすれば失敗します。
(2)新しいIT技術を試したり、社員のアイデアを吸い上げて会社のルールを改善したり等新しい取り組みが必要です。
(3)仕事のやり方をどんどん変えていく必要があり、無駄な業務の削除や、自動化を進めていくことになります。
自由な働き方を活かしたマネージメントを採用すべきである
(1)リモートワーク(在宅勤務)を認めるのであれば、監視を前提するのではなく、信頼を前提とするマネージメントに変更すべきです。仮に、リモートワーク(在宅勤務)をするのに、パソコンのオンオフで管理することになれば、その良さを活かすことはできません。
(2)管理機器を使って、管理を強化すると、従業員からモチベーションを奪います。
新しい働き方を推進させるべく、教育計画が必要になる
他社の取組を勉強したり、新しいIT技術を勉強したりする社員教育を計画する必要があります。
参考
2021年8月号のハーバードビジネスレビュー
リモートワーク(在宅勤務)について特集があり参考になります。