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予防法務

Q 低賃金労働者の雇用にはどんなメリットがありますか。

2025/05/08 更新

低賃金労働者の雇用と戦略

(1)人手不足を理由に、低賃金労働者の雇用についても挑戦すべきだと言われています。
(2)低賃金労働者の雇用には、経営者の意識の見直しと、戦略が必要です。

低賃金労働者の属性

(1)低賃金労働者には、いろいろな属性があります。

(2)その属性ゆえに、低賃金とされてきた者ですが、優秀な人材も多く、未経験者として思い切って採用してみることが有効です。

(1)年齢、10代や、高齢者
(2)時間 子育て等で働ける時間が決まっている女性
(3)学歴 中卒、高卒などの者
(4)職歴 パート、アルバイトなど、非正規雇用で働いてきた労働者
(5)職歴 小売業、飲食業、宿泊業など、低賃金が一般的に低い業種で働いてきた労働者

【誤解】低賃金労働者の重要性

(1) 「低賃金労働者は帰属意識が低い。」「低賃金労働者賃上げや教育投資は割に合わない。」と誤解されて、低賃金労働者の取り扱いに目を向けてきませんでした。
(2) 昨今の人手不足を考慮すれば、低賃金労働者への投資の重要度は増してきています。

【誤解】低賃金労働者の帰属意識

(1) 「低賃金労働者は帰属意識が低い。」というのは誤解です。確かに、低賃金労働者は、低賃金であるが故に生活を維持するのが手一杯であり、少しでも賃金がアップする勤め先があれば転職してました。しかし、低賃金労働者としても、新しい勤め先で働くことには不安を感じたり、低賃ながらもその仕事に愛着を感じたりしています。
(2)より高い給与をもらえる職種を突くためのステップが用意されていること(スキルアップ)や、賃金上昇により、定着率はアップします。

【誤解】低賃金労働者への投資とコストパフォーマンス

(1)「低賃金労働者の賃上げや、教育投資はコストアップにつながり経営上の合理性がない。」という誤解があります。
(2)しかし、低賃金労働者の定着率が下がれば、求人コスト、採用コストがかかります。また、低賃金労働者への教育投資をすれば、モチベーションがあがり、商品・サービスのクオリティーアップに繋がります。
(3)低賃金労働者への投資を、トータルでコスト評価することが必要です。

【低賃金者への配慮・投資】(勤務地)

(1)低賃金労働者は、30分以内で勤務できる場所にこだわるなど、勤務地を非常に重要視しています。
(2)勤務地の変更は、離職を招きます。

【低賃金者への配慮・投資】(自由な働き方)

(1)低賃金労働者は、介護や育児の問題を抱えており、労働時間や勤務地の配慮へのニーズが高いといえます。
(2)低賃金労働者が抱える個別のトラブルに配慮することで、定着率のアップが見込めます。

【低賃金者への配慮・投資】(スキルアップ)

 より高い給与をもらえる職種を突くためのステップが用意されていること(スキルアップ)や、賃金上昇により、定着率はアップします。

【低賃金者への配慮・投資】(マネージャーの教育)

(1) マネージャーの低賃金労働者に対する意識を変えていかなければなりません。
(2)低賃金労働者を正社員と差別することなく、支えることが必要であることをマネージャーの教育が必要になってきています。

参考
 ハーバードビジネスレビュー2023年12月号88頁以下
 ハーバードビジネスレビュー2023年12月号100頁以下

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